【独自解釈】 野良犬疾走日和 【青犬編#15】

投稿日:2009/10/02 21:42:21 | 文字数:3,472文字 | 閲覧数:224 | カテゴリ:小説

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メールでは魂の双子だの何だの言ってた気がします。
本当に、シンクロ率ぱねぇ(笑
それにしてもこのかいとくん、めーちゃんを好きすぎである。
それ以外の女の人は目に入ってても、綺麗だと思ってても何だかそれ以上はないようだな、と。
野良犬が進んでいくたびに、二人には幸せになってほしいなという気持ちが強くなります。

あの人と珍しくお話してるめーちゃんは紅猫編でぜひご覧ください!
カイメイはじゃすてぃーす!が合言葉です!(笑

+++

「紅猫編」を書いているコラボ主犯
つんばるさんのページはこちら → http://piapro.jp/thmbal

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TEXT
 

!!!Attention!!!
この度、ボス走らず急いで歩いてきて僕らを助けてPの「野良犬疾走日和」を、コラボ(二人)で書くことになりました。
自分が書く「青犬編」とつんばるさんの書く「紅猫編」に分かれております。
原作者様には全く関係なく、そして勝手な解釈もいいところで、捏造だろうと思われる部分もあると思います。
そういった解釈が苦手な方はブラウザバック推奨。
なお、カイメイ要素を含みますので、その点にもご注意ください。

大丈夫だよ!寧ろバッチ来い!の方はスクロールで本編へどうぞ。








【独自解釈】 野良犬疾走日和 【青犬編#15】





 咲音の家の敷地は、俺の想像をはるかに超えていた。あっちにあった家よりも大きいんじゃないだろうか。思わず目が離せずに正面からまじまじと見つめてしまった。
 るかさんはそんな俺の隣で何かを確認し、「声をかける必要はなさそうですわね」と小さく声を漏らす。一体どういうことだろうとるかさんに視線を送ると、るかさんは何も言わないまま玄関の扉に目を向けた。
 それからすぐ、遠くからパタパタと誰かが小走りしてくるような音が聞こえてくる。まだ声をかけていないが・・・俺たちの姿がどこかから見えたのだろうか。それとも音が聞こえたのだろうか。とにかく、るかさんが声をかける必要がないと言ったのはそういうことを察知してのことだったのだろう。
 玄関から顔を出した人は女中さんらしく、俺たちの顔を見た瞬間に驚いたような表情をしたが、さすがに女中だけあってすぐに表情を繕って笑顔を見せる。
「いらっしゃいませ、巡音様、と・・・」
「新しい使用人ですわ」
 女中さんに訝しげな目を向けられたが、るかさんが淀みのない声で言ったために、女中さんもそれ以上は何も言わなかった。だが、るかさんの横にみすぼらしい格好をした俺がいるというのは、確かにおかしいに違いない。るかさんではなく俺が言っていたら、彼女もすぐにそうとは認められなかっただろう。
 よろしくお願いします、と頭を下げると「いえ、こちらこそ」と丁寧に頭を下げられた。
「あら?」
 顔を上げかけた女中さんがぴたりと途中で不自然に止まり、そのまましゃがみ込む。思わず彼女の視線の先・・・自分の右足の隣を見下ろすと、しぐれが目の前にしゃがんだ女中さんをじっと見つめているところだった。
 まさか顔見知りということはないだろうから、犬が好き・・・いやいや、さっきの女中さんの言葉はしぐれのことを知っていたかのような言い方で・・・?
「めいこさんはいらっしゃるかしら?」
 考え半ばでるかさんがそう切り出し、女中さんは弾かれたように立ち上がって「それが、留守にしていまして・・・」と言葉を濁す。
 せっかく足を運んだが、留守なら仕方がない。
 留守と聞いた瞬間、緊張が解れて力が抜けるのと、めいこがいないという落胆が一気に体を襲う。今朝から働き詰めだったことがいつもより強い疲労を体に伝えてくるようだ。
 るかさんも少なからず落胆した様子で、自分が胸元で持っていた綺麗な紅色の風呂敷に包まれた土産を見下ろした。
「では、お土産だけ渡していただいて、わたくしどもは帰りましょう」
「・・・はい、そうですね」
 自分で返事をしておいてなんだが、その声には落胆の色が濃く出てしまったと思う。るかさんはそんな俺を慰めるように微笑んで、自分が手にしているお土産を女中さんへと手渡した。
 そのまま背を向けようとした時、女中さんがはっとしたように「あのっ!」と声を上げる。驚いた目を向けると、声を上げた本人も少し驚いた表情をしていた。それを隠すように、女中さんは慌てて口を開く。
「もうすぐ戻ってきますから、中でお待ちになってください!」
 それは、妙に必死な言葉。俺たちの体を気遣っているとかそういうものではなく、ここで俺たちを帰してはいけないと信じきっているような声色だった。
 思わず気圧されてきょとんとしてしまったが、るかさんが短い沈黙の後で「ではお言葉に甘えて」と言った瞬間、俺の中に何かが湧き上がってくるのを感じた。緊張がまた少し戻ってくるのと同時に、嬉しさも戻ってきたらしい。
 興奮が抑えられそうになくて叫びたくなったが、それを何とか飲み込む。
 そうして俺たちは、女中さんの後に続いて家へと上がった。

 緊張を飲み込むように唾を喉に流し込んだところで、俺の前にある椅子に腰掛けていたるかさんがくすりと笑った。自分の足が少し震えている気がする。
「楽しみですわね」
「は、はい・・・」
 まるで俺の気持ちを見透かしているようなるかさんに返答すると、足音が近づいてくるのがわかった。それは、女中さんがめいこを出迎えに出て行ってから数分後の出来事だった。
 どうにも洋間はいつもより緊張する。慣れ親しんだ藺草の香りはなく、代わりに何かとても良い香りがしていた。
 コンコン、と軽いノック音。思わずびくりと体が跳ねる・・・と同時に、扉に目が釘付けになった。
 ノブが回る――開く扉から彼女が現れると思うと、緊張が限界点を超えてしまったようで、視線が逸れた。いつの間にか俯いた俺の視線の先には、自分の足が映っている。
 るかさんがすっと立ち上がったのが、見なくても気配でわかった。
「失礼します、めいこです」
 凛とした声。芯の強そうなその声は、あの頃のめいこをそのまま大きくしたような・・・そんな印象を俺に残す。
 ああ、めーちゃんだ。めいこだ。
 るかさんの声が遠い。
 喋りたい。でも、何を喋ればいいんだろう。こんなに年数が経っていて、あれだけ会いたいと思っていたのに・・・顔も見れないまま突っ立っているなんて、馬鹿じゃないのか。
「あの、そちらの方は・・・・・・」
「わたくしの家の、新しい使用人ですわ。ご挨拶なさい」
 るかさんの言葉に、思わず肩が震える。これだけ離れていたのだ、俺が誰なのかわからなくても無理はない。
 一体、何と言えばいいのだろう。言葉が出てこない。昔のようにめーちゃんと呼ぶべきだろうか、それとも・・・めいこ、と呼ぶべきなのか。
 頭に流れる昔の記憶とそんな考えが混ざりあって言葉が出てこない。そんな俺をどう思ったのかはわからないが、めいこが先に口を開いた。
「はじめまして、咲音めいこです。あなたのお名前は?」
 その声が俺の中に入り込んだ瞬間、俺はばっと顔を上げる。はじめましてじゃないんだ、と吐き出そうとした言葉を思わず飲み込んでしまった。
 目に映っためいこは想像していた以上にとても綺麗になっていて、可愛くて、言葉が詰まる。
 どうすれば俺だと気付いてもらえるだろう。
 めーちゃん・・・めいこ。
「こ、こんにちはっ・・・」
 どうしようと思うと頭が混乱して咄嗟に何と呼べばいいかわからなくなる。
 ここははじめましてと言うべきだったのだろうか。もうこんにちは、と挨拶してしまったから言い直すのも今更だ。
 意を決して言葉を繋ぐ。

「・・・めっ、めーちゃん」

 言い切ってから自分で言った言葉がめいこではなく、めーちゃんだったということに気付いて自己嫌悪に陥りそうになった。
 ・・・・・・待て。そこは「めいこさん」か「めいこ」と呼ぶべきだったんじゃないのか。これじゃあ丸っきり変な人じゃないか。
 顔から火が出る。ぼふっと腹の底から火種が燃え上がって顔にまでたどり着いたかのようだ。
 だが、そんな混乱している俺をよそに、めいこの両目が開かれる。そこに、幼い頃に見ためーちゃんの目の輝きが見えた。
 勇気を振り絞って、顔が熱いのを気にしながらも「俺、かいとですっ・・・!」と声を上げる。足の上で握り締めた両手に汗が滲むのがわかった。

「・・・・・・かい、と?」

 ためらいがちに開かれためいこの口が、迷いながらも俺の名を紡いで、俺はゆっくりと頷く。めいこの目にはこれは夢か、と疑うような色がうかがえた。
 何年ぶりだろう、こうしてめいこの姿を前にして、めいこの声を聞いて・・・ああ、話したいことがたくさんありすぎる。昔みたいに、触れたい。一緒に出かけることができたら。
 体の奥底で何かが俺を突き動かしそうになるのを、俺はぎゅっと両手の中にその衝動を詰め込んで力いっぱい握り潰した。

 ――めいこも俺と同じ気持ちでいるのだろうか。同じ気持ちでいてくれたなら・・・それはどんなに嬉しいことだろう。




思いついたことをマイペースに書いていけたらいいなぁと思っている暇人。



2012
~1/ 3  ツギハギだらけの今(完結・全9話+α)

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作品へのコメント6

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    その他

    >>にゃん子さん
    ふおぉぉ、昨日更新したのに返信してなくてすみません・・・!
    いや、ハグが良いとおっしゃるなら是非h(本当に申し訳ない
    それはさておき、戻ってきてくださって本当に嬉しいです。

    るかさんは気高く美しく、そして時に儚くがもっとーです。(もっとー・・・?
    本当に旦那さんに嫉妬!
    これからどうなるかまだまだわからないところですが、応援してやってくださいませ。
    それでは。

    2009/10/04 09:54:18 From  +KK

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    ご意見・感想

    あまりのコメ返しの速さについコメ返しのコメ返しをば←
    もう握手と言わずハグして下さい!ハg(ただの変態
    ありがとうございます!なんとか特待もぎとったりです!ほんと帰ってこれてよかった!!(><)


    あ、謝るなんてとんでもない!このるかさんは愛さずにはいられません!いやどんなルカさんも好きですが(どさくさに紛れて何を言う
    こういうふうに何気なく察せる人に憧れます。るかさんの旦那さんにまさかの嫉妬。こんないい女を娶った旦那さんがうらやましすぐる…!
    かいとwwそうですね、ここからが正念場ですからねwwwふぁいとです!

    コメ返し返しすみませんでした^^

    2009/10/02 20:43:21 From  望月薫

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    その他

    >>にゃん子さん
    カイメイはじゃすてぃーす!
    合格おめでとうございます、にゃん子さん。無事に戻ってこられたことが何より嬉しいです~。
    何だか最近つんばるさんの作品が素敵過ぎて順調に進んでおりまして(笑
    とりあえず、叫んでもらったので握手しましょう、握手!(黙れ

    る か さ ん 素 敵 で す よ ね !
    声を大にしてるかさん素敵!って言えるぐらい、このるかさん好きでごめんなさい。
    かいとがかわいいなんてそんな・・・ありがとうございます。嬉しいです。
    この先もまだ何やらあるようなのですが、きっとやっていけると自分も信じて突き進みます!
    こっちも自重できなくてわけのわからない言葉の羅列になってしまいましたが、次回も力いっぱい頑張ります、かいとが!!(笑
    それでは、メッセージありがとうございました!

    2009/10/02 19:36:45 From  +KK

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    ご意見・感想

    カイメイはジャスティース!・・・ってうおああああパソ断ちしてる間に進みまくってる!!!!!
    うああ、うああ、ど、どうしよう言葉になrかいとおおおおおおおお!!!!!!(´;□;`)


    なんかもう壁が多かっただけにやっと会えたことでそれだけで感無量です。るかさんがとんでもなく素敵過ぎます。かっこいいです。そしてめーちゃん好き過ぎるかいとがかわいいってあれ何かおかしいなあいやおかしくないか!(そろそろ何を言いたいのかわからなくなってきたorz

    めーちゃんもかいともまだまだ乗り越えなければならないことが待っている、けど、この二人ならやっていける!と信じてます!
    言いたいことをまき散らしただけになってしまいましたね;自重できなくてすみません。
    次回も楽しみにしております!

    2009/10/02 19:18:52 From  望月薫

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