夕闇に差し込む月
淡く輝いて
風に乗せた歌声は
耳に聴こえぬ夢を謳う

この手で掴んだもの
柔く散って
あの日見つけたものは
儚い泡と消ゆ

抱きしめていた
この腕の中
振り返る幼い瞳は
明日を探して彷徨える
命の先を見据え
夜を翔けゆく


道の果て峠下り
根無し草の歌
とらえどころも見せずに
温もりだけを求めていた

おろすべき根も持たず
空漂う
薄羽に透かしては
掴みそこなう月

今日を限りと
また繰り返し
二度目の夏を待ちわび
叶わぬ願いと知りつつも
またあの笑顔夢見る


薄青ににじむ
この悲しみ
貴方のために捧げた
紅くにじむこの想い出と
懐かしむことすら出来ず
流れゆく


消えゆく命を背負い
羽をはばたかせ
蜉蝣は明日に向かう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【応募用】ウスバカゲロウ

今となっては、あの笑顔さえ
私に向けてくれれば良いと思える。


Keiji Imamura Black様の曲に応募させていただいたもの。
複数読みがある単語を含むので、のちほど読み仮名版あげたいと思います。

閲覧数:217

投稿日:2012/01/06 20:41:16

文字数:326文字

カテゴリ:歌詞

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