乗っかった幸せは
乗りこなせやしない
期待外れ望んだの
変わってしまうこと
怖いと君が教えてくれたから

中途半端見せつけて
なにも言い返せないように
釘の根打ち付けて
この場に置き去りにした
離れてくソレに
手は伸ばさなかったのは
孤独を愛していたから

揺れる箱の中
季節跨いでは
閉じたまぶたの中
塗りつぶしていく
何にも染まりはせぬ濡羽色

全身全霊突き刺して
なにか言えよとこの口塞いで
赤より青の感情が
沸いては蠢いた
手放せぬ独を
震えながら抱いたのは
ソレだけがずっと
そばにいてくれたから
生きる術だけが
生きる全てだった

やり遂げる道化師を笑ってよ
格好悪い僕を愛してよ
棘をしまいこんだらなぶってよ
声を押し殺したらサヨナラよ
思い描いていた理想郷
指筋なぞる暗黒郷

嘘も裏切りも
何も見たくないから
愛も優しさも
あの日に置き去りにした
夢も絶望も
纏めて月に出した
それだけで楽になる気がした