「明日か・・・」
コタツに入りながら、私は暢気にそんなことを考えていた。
ちなみに明日は友達のちずの家に我が家のボカロ数人を連れて行くことになっている。誰が行くのかはいまだ未定。
「・・・ってやばくね!?」
今の時間は午後三時。やばい以外に言葉が見つかんない。
私は早急に皆を集める必要があるようだ。




【すぅ家・ちず家】ちず家訪問!No.01【コラボ・S】




『今すぐリビングに集合!!!』
そんなメールを全員に送信。家にいる子には声掛けだけでいいがめんどくさかった。
今の時点で出かけているのはるか様とがっくん、あとはキヨさんくらいだろう。


メールを送ってすぐ、階段からどたどたと足音が聞こえてくる。
「勝ちましたわー!」
「いあの癖に私に勝つなんて・・・」
足音の正体は今話題(あくまで主観)のケンカップル、ゆかりちゃんといあたんだった。
その後ろからいろはたんがゆっくりと部屋に入ってくる。
「呼び出しが来て助かったよー。2人の喧嘩を抑えるのに疲れ果てちゃってさ僕」
「いや、その・・・申し訳ありませんわ」
いろはたんの愚痴に素直に謝るいあたん。それを見てゆかりちゃんがくすりと笑うと、いあたんがそれに食いついてまた喧嘩が始まった。


「・・・Lilyちゃんとレン君は?」
「あの2人なら部屋の中にいたと思うけど」
私の疑問に答えてくれたのはいろはたん。言動がめちゃしっかりしてて本当に同い年なのか疑問に思う。
「あ、部屋の中にいるならいいよ。あとで呼びに行くから・・・どうせDIVAだし」
あの2人はPSPでどっちが高スコアかを競うのが日課となっている・・・マスターである私が持ってないのになぜあいつら持ってるんじゃ・・・。


先に来ている女子3人とプチ女子会(主にゆかいあの喧嘩収め)をしてたらドアが開く音がした。
「只今帰りました」
「「ただーいまー」」
こんな上品な言い方をするのは我が家に2人しかいない。少しキーの高い男声が聞こえてきたからキヨさんだろう。
そしてこんなふにゃっとした幸せそうな声を出すのも二人しかいない。
「お帰り。キヨさんにグミちゃんリンちゃん」
「・・・この2人どこにいたのさ」
私が聞きたかったことを先に聞いてくれたのは案の定いろはたん(ちなみにゆかいあはまだ喧嘩中)。
だがそれは聞かなくても分かるような・・・。
「いや、小学校の近くの公園で・・・」
あら、意外と健全だった。
2人の見方を改めなければいけないかも。
「・・・下校中の小学生を見て鼻息を荒くしてました」
前言撤回!!!やっぱこいつらアウトじゃ!!!
「だって!ロリショタ可愛いんだもん!」
「堪えれないもん!まあリンちゃんも理論的にはロリだけど」
「・・・でも法に触れるようなことはしないようにね」


私がその言葉を発した直後、さっきの再現のように階段からどたどた足音が聞こえた。
「リン(ちゃん)お帰りーーー!!!」
我が家のリン廃が降りてきたようだ・・・ドアを勢いよく開けて。
「家を壊すな!」
「そうですよレン君Lilyさん。大体ここはですね・・・」
「うっわお前もいんのかよ」
キヨさんのお説教にはなんとなく威圧感があるが、Lilyちゃんはそれを意に介せずリンちゃんの方へ向かった。
「てかいちいちうるさい。レンだって辟易してんじゃん」
こうやってお説教中に意見できるのも生徒であるLilyちゃんくらいだろう。
「だからってドアは壊れかけなんですよ!」
「まだ大丈夫だろーがよ!それに壊れたら直しゃいいし!」
「直すのにもお金が掛かるんですよ!貴方の財布にはそれを払えるだけの・・・」
「キヨさんもう大丈夫だから。Lilyちゃんも気をつけてね」
私的にはキヨリリ万歳だったが、ゆかいあ以上にヒートアップしそうだったからここで止めることにした。

「これで八人いますので・・・あとはがくぽさんとるか姉様だけですわね」
久しぶりにいあたんがまとめてくれた。ちなみにゆかりちゃんの口は予め塞いである。
「がっくんとるか様・・・ならいいか。うん」
元々あの2人は連れて行く予定なのだ。もっと言うと実は集合メールを送りつけてない。
あの人たちに送ったのは夕食の買出しメモのようなものだ。《デート》を楽しんでもらいたいから余計なガヤも入れなかった。
「で?結局アタシ達を呼び出したのはなんでさ」
ソファに座って寛いでるLilyちゃんが聞く。リンちゃんの隣じゃないからか少し不服そうだ。
「じゃあ発表するね・・・」
私は一呼吸置いて話し始めた。


「明日、友達の家に行きます!」


「行ってらっしゃい」
「楽しんでこいよ」
「お土産ヨロ!」
「ごめんって主語を抜かした私が悪いから!だから話を聞いて!」
おおっぴらに発言したから余計にその反応は悲しかった。ちなみに発言順はいろはたん、レン君、リンちゃんである。
「あのね、皆も行くのよその友達のところに」
私がそう話すと、一瞬にして場の空気が変わった。豆鉄砲でも喰らった顔をしている。
「・・・誰なんですか?その友達というのは」
そう言ったのはキヨさん。流石、空気の変化に慣れているといいますか。
「あー、それはね・・・」
「只今帰りましたわ」
「ただいま」
説明を始めようとしたところでがっくんとるか様が帰ってきた。
いあたんも流石にこの空気じゃ「るか姉様お帰りなさいませ!!」と抱きつきに行くこともなかった。

閑話休題。
私は再度リビングにて、話の続きをすることにした。
「えーっと誰の家に行くかってことだったよね、ずばり!ちずの家に行きます!」
その発言を受けて、笑顔になる人1人、嫌な顔をする人1人。あとはぽかーんとしてますね。
「ちずさんの家に行きますの!?いいですわねー」
「いやいや・・・ってそうか。明日は私ん家のボカロも数人連れてくよ?」
「じゃ、じゃあわたくし行きたいですわ!」
るか様は満面の笑みで言った。流石マイ・エンジェル。笑顔も一級品だ。
「・・・ってちょ待てやお前ら。ちずって誰?」
るか様の笑顔にほっこりしてた私にLilyちゃんのツッコミが入った。マイ・エンジェル2号はツッコミが上手い。
「あーごめんごめん。ちずはねぇー・・・」
そこから私によるちずやちず家の説明に入った。

「え!?ロリッ子が2人もいるだって!?」とグミさん。
「しかもちずってロリショタ薬作れるの!?やべっ興奮してきた!」リンちゃんがグミさんに応える。
「そちらの家には結構人がいるんですね」キヨさんも上手くまとめてる。
「えっヤンデレいるのか・・・だがリンのこと好きとなると・・・」レン君が悩んでる。
「百合っ子!?まじかアタシ行く!」Lilyちゃんは行く気満々だ。
「そっちのいろはさんはロリなんですね・・・でもわたくしには此処のいろはさんがいますもの!」といあたんはいろはたんに抱きついた。
「やめろやいあ!でも一度会ってみたいな」といろはたんが続けた。
「・・・私はどうしよっかなー」とゆかりさんが言う。
「兎にも角にも俺はパス」とがっくんが締めた。

んー乗り気なのはLilyちゃんといろはたんかな、あとはがっくんは強制参加だから・・・。
まあいいか、一回聞いてみよ。
「じゃあちず家に行きたい人ー」
手を挙げたのはるか様とLilyちゃん、いろはたん。威勢良く返事したのはグミさんとリンちゃんだろう。
「・・・コレぐらいでいい?でも男子いないからー・・・がっくん、行こう?」
「何で俺なんだよ」
「いーじゃーんちずと面識あるのってるか様とがっくんぐらいだし・・・るか様の一日自由権あげるから」
「よっしゃ俺行く」
最後の小声で言ったのが決め手だったのか、がっくんは目をキラキラさせながら立ち上がった。
「んじゃ、あとの皆はお留守番宜しくね。じゃあ、夕飯の準備しよっか!」
私は話を終わらすべく立ち上がり、キッチンへ向かった。
今日の食事当番は私とレン君だ。何を作ろうかな・・・。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【すぅ家・ちず家】ちず家訪問!No.01【コラボ・S】

・・・ホントごめんなさいっ!!!!
なんかいろいろ矛盾してる設定の上にぐだぐだでごめんなさいっ!!!
そしてありがとうございますっ!!!

ということでリレーのようなものです。
私たちかなりあ荘にいませんがご了承ください。
帰省設定ということで(((
そして最後の〆がうまくできぬ。
あとタグはめんどくさいので丸投げ(え
呼び方に関しては無視の方向でいいと思います。

閲覧数:118

投稿日:2013/12/15 17:37:16

文字数:3,287文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

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  • しるる

    しるる

    その他

    とりあえず二人がたのしければw
    それでいいのよww

    私もマイページでは、自宅設定ありますけどねww

    2013/12/15 23:44:54

    • すぅ

      すぅ

      しるるさんありがとうございます!!
      はい、めっちゃ楽しんでますww

      しるるさん家のテトさんたち可愛いです!

      2013/12/19 17:51:41

  • Turndog~ターンドッグ~

    Turndog~ターンドッグ~

    ご意見・ご感想

    帰省www
    お土産頼む!(ブルータスお前もか

    ちずさんのロリルカさんはロリコンじゃなくても鼻血噴き出すと思うのは私だけではないはず!←

    2013/12/15 19:18:25

    • すぅ

      すぅ

      帰省ですww
      お土産にロリルカちゃんでも・・・おっと誰か来たようだ((

      あの子は鼻血噴出させる力がありますよね!!

      2013/12/15 19:41:14

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