（イントロ）　 　　　

Ａメロ　凍える寒さに　裸足の姿で
　　　　密かな　売子は悲しみの中に冷えた
　　
　　　　通り過ぎる他人（ひと）　見向きもしなくて
　　　　余計に　使いこんだ灯火　
　　　　遣る瀬無い感情に　ただ燃やすマッチ棒

Ｂメロ　ゆるりら　ゆるりら　温かい想い
　　　　赤くて　まあるい　火の玉探す
　　　　ぼんやり　浮かんだ　愛おしい相手
　　　　薄れた記憶で瞳（め）を閉じた

Ｓメロ　ここはおとぎの国で　天使は心を誘（いざな）う
　　　　温もる胸の奥から　雪の中に埋もれた
　　　　夢のような話に　抓って残った跡形
　　　　知りたい生きている意味を　燃え盛るこの日のように

（間奏）

Ａメロ　凍てつく朝焼け　下がった体温
　　　　みるみる　弱り果ててゆく売子の身体

　　　　同情した顔　誰も触れなくて
　　　　無残に　置いてけぼりになった
　　　　幼く小柄な子は　まさにこのマッチ棒

Ｂメロ　ゆっくり　じんわり　積もる粉雪は
　　　　幼い　身体を　白くかぶせてく
　　　　ぼやける　景色は　黒く寂しくて
　　　　暗闇に独り佇んだ

Ｓメロ　ここはおとぎの国で　悪魔のいない世界なら
　　　　穏やかな時を過ごし　霧の中へと消えた
　　　　悪夢みたいな夢を　祓ってどかして逃げ込む
　　　　いらないこんな結末　溶けてなくなればいいのに。。。

（アウトロ）