「レンーびっくりしたよ!」
けどレンは俯いたまま視線をリンに向けない。不思議に思ったリンはレンの視線の先を見た。
「あー!」
驚くリンにレンは
「あったよ四つ葉のクローバー。リンとって?」
リンは大きく頷いて、そっと手を伸ばした。
その時、声が聞こえてきた。
「リン!ほら来なさい」「レンはこっちだ」
なんとなく
なんとなくわかっていた。こんな日がくる事を。
それでも母親に手をひかれレンを遠くに感じてリンは悲しくて泣いた。
レンも泣きながら追いかけようとしても、それを許さないかのように父親の手がとめる。
リンの姿が見えなくなって、父親はレンの手を離した。
リンが願い事をする筈だった四つ葉のクローバーをレンが摘み取る。
なんとなくわかっていたこんな日がくる事を。
四つ葉のクローバーに願う
リンの幸福を。
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