A
貴方と出逢ってからもう五年が経ちました
此の春は今年も温かいです
川沿いを二人裸足で歩いては水面に映る行く先を描きました

B
懐かしい香りがして振り向いた場所に
貴方が大切だと言った沈丁花が笑っていました

S
春時雨貴方の声を最初に聞いたあの日
私は騒めき出す心を止められずに
雨傘に貴方への気持ちを託して空へ投げたのです
春時雨貴方の耳に言の葉よ届けと願っていた
あの日から止まない気持ち抱えたまま

A
いつしか息をするように側にいることが常でした
あの夏はさらさら鳴いて透明な縁に
心穏やかな毎日を明日、明後日も貴方と居られたら

B
夏暁隣で眠る貴方の柔らかい髪の先に
私の香りがして安心も不安も混ぜて置いていました

S
半夏雨寂しい夜に言えずに飲み込んだ哀
貴方が背を向けて俯く表情も分からず
突然の稲妻に隠せず口を閉じた
涙が乾かず消え惑う日も貴方が好きでした

C
硝子の部屋二人きりの夕刻に
秋雨が降り出した
水石に星霜を想う
有涯こうして貴方と指を繋いでいたい

S
小夜時雨冷えた私の身体を時交わさず温めてくれるのは
貴方だけがいい
愛し夢のような人よ
側にいて薄桃に染まる私の頬を撫でて
微笑んで常世の朱を私と誓ってください

A
貴方と出逢ってから
もう数えきれない程
春告げ鳥を見ました
これからも季節の色を
貴方のそばで見ていたいです

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

時雨色

閲覧数:122

投稿日:2018/09/19 15:10:43

文字数:586文字

カテゴリ:歌詞

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