霧に取り巻かれて 木々の狭間に沈む
あえかな光纏う 妖精達の都
そよ風の唄さえ 高らかに響き渡る
まだ刻(とき)に取り残された 眠れる遺跡
誘われ 迷い込んだら戻れない
微笑む野の花 陽だまりに咲き乱れている
古の蜻蛉(かげろう)が翔ぶ
永久まで繋がる 空へと
歩む目に映る 妖精玉(フェアリーソウル)
さあ 歌う不死鳥のため
金の鳥篭(かご)探し 挑もう
木漏れ日の間を駆けて
闇の籬(まがき)を抜け 碧(あお)の深みに潜む
光の飛沫が舞う エルフ達の聖域
鏡のような湖水 漣も立てず ただ
まだ眠りの中にある 蔦巻く古城
囁きに 耳を貸せば見失う
輪になったキノコたち 月の明かりに踊る
森蜥蜴の眼が光る
黄泉までも続く 暗がり
たどる足先に 闇夜が迫る
さあ 閉ざされた扉の
銀の鍵求め 進もう
淡い灯(ひ)だけを 導きに
輝く砂が 流れ落ちる
地下の大空洞に 立ち並ぶ水晶の華
氷の棺に 眠る
心閉ざした 姫君
悲哀の歴史に 巻き込まれて
妙なる調べが 響き
悲しみの化石 溶ければ
目覚めの時は 今こそ
閉ざされた扉開き
不死鳥が詩を奏でる
止まっていた刻(とき)が 動き始める
風は流れ 水はめぐる
乙女に笑顔が戻るとき
森は生命を吹き返す
心に灯(ひ)ともし
さあ 進もう!
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