・・・梅雨も明けて、此処最近真夏日が続くようになった。






「ああぁ暑い・・・・・・・」



個別懇談の期間、ということでいつもより部活も早く終わり、俺はこうして自宅のリビングでうだっている。



今回の個別懇談には、テストの結果や学校生活面での態度、更には進路や進学について担任から親につらつらと伝えられるのだ。

おかげで胃が痛い。胃に穴が開いたらどうするのだ。


普通に中の上の成績なら親もうるさく言わないのだが、今回は結果が酷かった。

だから、ただえさえ胃が痛いのに・・・・・・ねぇ?



それに、自分の子だからとか、親はとやかく言うが、結局自分の息子・娘であっても、親には直接関係はないのだから、好きにやらせて欲しい。


うるさく言われると、勉強ができないといった性分なのだから、これは仕方ない。

・・・・・・・・・・・しかしなかなかこれが、分かってもらえないんだよなぁ。





「・・・・・どうしよう。担任、余計な事言うだろうなぁ。あの結果じゃあ・・・・」


どうしようもなく不安なので、其処にあった座布団を、被る。


今日は蒸し暑い上に、こんなもの被ってたら蒸し人間になってしまいそうだなと途中から思ったが、こうでもしないとこの不安からは逃れれないので、被ったまま。




クーラーをつけようかなと思ったが、だるい。動きたくない。だからやめた。

あぁそういえばクーラー調子悪くて効きが弱かったなぁ。残念。







何かしていないと、いてもたってもいられないので、しょうがなしに漫画を手に取る。



先月読んだものだったので、勿論、内容が分かりきってしまっていた。

しかも、オチを知ってしまったら何も面白くないようなタイプのやつ。これはクソ詰まらん。



「まぁ、しょうがないかぁ。だるいけど本でも取りにいこうっと・・・・・・」


などど、ひとりごちだ。


右足、左足と、重くだるい足をゆっくりと持ち上げながら、2階にある自室へ。


自室の本は全て読んでしまっているが、まぁそれはよしとしよう。

後から他の人の部屋から本を(無断でだが)借りれば良い。例えばリンの、とか。











自室の本棚をごぞごぞ漁っていると、奥のほうからまだ読んでいない本が出てきた。

なんだか、少女マンガのような絵柄の表紙だなこれ。


目に活気が戻る。なんだか、とても得な気分だ。

足取りが少し軽くなったような気がして、そのままもう一度リビングへ。




「何時の間にかこんなの買ってたんだぁ~。あの時の俺、気まぐれていたんだなぁ」あの時、というのがいつかは自分でも把握はしていないが。



それに、こんな本を買った覚えはないのだが・・・。


「まぁ、それではさっそく、ページを開きま・・・・・し、て、えぇ?なんだこれ」



中にはたくさんの、ラブコメってやがるイラストばかりが、そこにはあった。



・・・・・・どうやらこれは、気のせいとかではなく、本当に少女マンガのようだ。


なんじゃこりゃー!と、漫画を放りそうになったが、それでは本に失礼なので、ざっと目を通す。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふむ、随分とキラキラした目だな。絵柄とか。


まあ、少女マンガだし、当たり前なのかな。










「たぁっだいまーー!」



む。なにやら騒がしいものが帰ってきたようだ。


「おかえりー、リン」



あえて、あの高いテンションはスルー。でないとこちらの身が持たない。



リンはひょこっと顔だけリビングのほうに出し、

「およよ?レン、それ何の漫画ー?」

「んー、わかんないけど。俺の部屋の本棚の奥のほうにあったから、読んでる」


「ふーん・・・・・・ん?ちょ、ちょっと待って?レン、それ見せてくれない?」



リンが少し慌てたような表情になる。



「ん?ほいさ」


少し怪訝に首を傾げながらも、俺はリンにその漫画を渡す。


「どもど、も・・・・・・きゃーーーーーーー!?いやぁあああああ!?」


「うおっ、えっ、えええ?どどど、どうした?」


「れ、レン~・・・・・・・」


リンは、いつの間にか顔が赤く染まっている。


「なんだよ?」


「これ・・・・・・私の漫画・・・・・」


「へ」


それだけかよ、と思ったが、リンにとってはなにやら重要そうだ。


「中身、見た?」赤い顔のまま聞いてくるリンに、


迷わず「うん」「ぴぎゃーーーーー!」



「何が恥ずかしいの?」


「だ、だって!なんかさ、恥ずかしいじゃん!」


そうして、両手をばたばたと暴れさせる。
勘弁して欲しい。埃が、たくさん宙を舞っているから。



「じゃ、俺が持ってる本も見せてやるから。だから落ち着けうるさい」


すると、首がもげそうな位振る。



「やだやだ!レンの本、エロいもん!こないだカイト兄が大量にレンの部屋に、お、女の人の裸の絵とかの本持って入って読んでたし!」


「何やってんだあの馬鹿!」


「だから~、うー。いいの!だから返してっ」


勢いよく扉が閉められた。随分と横着に閉めたものだ。



何が恥ずかしいのだろう・・・・・・と、俺は更に、首の傾きを大きくするのだった。






ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

とあるどうでもいい日。

気まぐれて書いてみた物です。

アドリブなのでかなり荒れてます、すみません><
できるだけ更新はしたいと思っています!^^;

閲覧数:118

投稿日:2011/07/18 14:44:31

文字数:2,229文字

カテゴリ:小説

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  • シベリア

    シベリア

    ご意見・ご感想

    暑そうwwww
    このレンの気持ち凄いよく分かる…w
    進路の話を出されるとなんかもうやる気とかすべて吹っ飛んじゃうよww

    リンww確かに勝手にマンガとか見られるのは嫌だねwとくに親w
    カイトww何やってんんだあああ!ちょっとカイト殴ってくr(((
    ブクマもらうね^^

    2011/07/15 19:58:56

    • かたつむり

      かたつむり

      暑いよーwしかも、私の住んでる地域はけっこう暑い地域だから余計に・・・(笑)
      進路とか進学とか放っておいてくれーーって感じだよww
      頼むからその話題だけはやめろみたいな・・・。

      親に自分の持ってる漫画とか見られたら、三日ぐらい面と向かって話したくないなーw
      嫌だよねww^^
      よし、それじゃあ一緒に行こうじゃないk((
      ブクマーーーーー!!!!!!?(゜∀゜)ありがとう♪

      2011/07/18 14:48:06

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