イヂメカニズム

作詞：由紀/菩化鳥（ヴォケドリ）
作曲：菩化鳥（ヴォケドリ）


汚れた空を泳ぐ
息継げば泥塗れて溺れて
汚れて空っぽもう泳げないの
みんなひとりぼっち

今日も明日も明後日も
オブラートに巻かれてハートで泣いて
一、二の酸化炭素吐いた猶予
お遊びと名乗る道楽犯罪
撲滅運動の声は今
身代わりを見殺し震えている

放り投げられた言葉はナイフ
口半開いて傍観し続けて
仮面の裏の引き攣った顔で
馬鹿みたいとか苦笑いつつ
罪重ねゆく毎日です

狭い狂室で戯れた
嗚呼王様気取りの化物と
この殺風景に唾吐いて
同じ過ちをまた犯せぬように

嬉しそう
楽しそう
浮かばれない悪夢に出た死相

飛び出た世界は誰のため
拗れた正解は誰のため
途切れた願いは誰のため
紙閉めた遺書は誰のため

今日も明日も明後日も
無常観まとわりつくハートを裂いて
私の五臓六腑を制御せよ
無自覚なんとなく凶悪犯罪
地獄でもがいた身代わりは
天獄の声さえ聞こえている

風穴開けた言葉もナイフ
虚ろな目の傍観者よ続け
消えそうでも尚自分を灯せ
馬鹿のふりして笑いつつ
目を背けた皹を埋めていく

狭い狂室に餞を
嗚呼王様気取りの化物と
この殺風景を彩って
同じ形の心と呼べるように

泣き出しそう　
吐き出しそう
はしゃぎすぎた悪魔を消す思想

分かち合えない
渡り合えない
簡単に言えない
何かが見えない

どっちが間違い
どっちも勘違い
僕らは感じたい愛したい

狭い狂室を片付けろ
嗚呼王様気取りは裸だぞ
この殺風景に息吐いて
同じ命の鼓動を絶やさぬように

狭い教室を傾けて
嗚呼王様気取らせた化物と
この殺風景は泥吐いて
同じ過ちをまた犯さぬように

何ができる
何かできる
手を伸ばした先には君がいる