怒った死人は生き返った。



誰も悲しまなかったからだ。



死んでしまった自分への花は枯れ果てて。



忘れられてしまった真っ赤な死人。



墓標も立てられず、僕はただただ死んでいた



カラスに食べられてしまった肉片は。



カラスの中で消化され。



僕自身は骨だけだったよ。



おなかがへったのに。

目じりが痛い。

土の下はさむい。



誰も僕を見てくれないんだ。



生き返ってしまった死人。



誰にも望まれないから生き返った。



神になれなかったタダの死人。



誰にも想われないから、死(居)れなくなった。



髑髏の穴じゃ、ナミダも出ない。

心のアナは、タダの空洞。



きっともう僕は生きられない。

きっともう僕は死んでいられない。



きっと僕は骨のまま。

この土の中に埋まってるんだ。



誰かたすけて。



そんな言葉もでてこない。



僕は何も生み出せない。



死人は怒(恥)の余り、赤く染まった。



僕には何もノコッテイナイ。



ならば、僕にはウラミがノコル。



アイシテ愛して哀されたい。



それには誰かをアイさなくちゃ。



引っ掛かれたその爪痕二、誰も振り向きはしないから。



誰か、僕を殺(愛)して下さい。



僕は、誰かを(殺)愛さなければいけないから。



誰か、誰か、SOS、SOS――。


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赤色の死人

閲覧数:59

投稿日:2010/09/23 22:40:04

文字数:610文字

カテゴリ:歌詞

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