降り注ぐ強い雨。
パステルカラーの傘を持った少女が、浮かない顔でパタパタ歩く。

お母さんとけんかしちゃったからお家に帰りたくないなー。
朝ごはんきらいなもの出すんだもん。

ぽたぽた雨は降り注ぐ。
傘の下でも土砂降りのよう。

そうだ、とおまわりして帰ろうっ

てくてくてくてく、大冒険。
知らない道をてくてくぱたぱた。
ふと現れる小さなお池。
そのお池には

なんだろう?これ?

少女の知らない蛙が一匹。

みどりで、おめめクリクリで、膨らんだりへっこんだり、へんなやつ

蛙を一通り形容したら
ぴょこんぴょこんと
飛んで跳ねて蛙が帰る。

わぁ、ぴょこんっていった!ぴょこんって!

しばらくわーわー喜んで
しばらく蛙を観察したら
心配顔のお母さん。

お母さん、迎えに来てくれたんだっ

喜び喜び母の元
飛んで跳ねて母の傍

ねぇ、お母さん?みどりのひょこひょこするのってなーに?

少し考えお母さん
それは蛙よと
閃き顔で

へぇー!かえるっていうんだ!!

いつしか空の泣き顔も消え
空にも人にも笑い顔

ある日の町並みの少女の話。
何処かで起こってるかも知れない話。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ある日の町並み

ある日の町並み
何処かで起こってるかも知れない
ちょっとした日常

閲覧数:78

投稿日:2014/06/13 17:08:07

文字数:491文字

カテゴリ:小説

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