急に目を塞がれたような感覚がほらまた
算数が数学になって取り残されるような
身につけていたものが何の役にも立たない
そんな不安感が立て続けに訪れている
頭の中で整理したって不安なのは一緒
零すのが怖くてコップに何も入れられない
ドリンクバーの前で立ち尽くしていたら
そのまま喉が嗄れてしまうくらい出来損ない
空のままのコップを見ながら泣いていれば
いつか満たされるんじゃないかって思っても
涙なんて結局は溜まる前に乾いてしまう
零れた涙を悔やんでも笑顔にはならない
「春になれば雪は解けて潤う」なんて言って
そこが宇宙なら季節なんて関係無いでしょ?
命綱のない宇宙旅行の心細さで息も絶え絶え
零れた涙は玉に漂いドリンクバーは惨事だ
仕舞っていた宝箱を開けたらカビていた
道徳が倫理とごっちゃで分からないような
知っていた物事が自分の浅はかさを叫ぶ
そんな閉塞感が矢継ぎ早に迫られている
書いて整理したって難しいのは変わらない
熱いお茶を飲むのに両手ですくうのは無理
きゅうすの前で腕を組んでいたら
そのまま水分が蒸発するくらい不器用
湯気の出るきゅうすを見ながら唸っていれば
いつか適温になるんじゃないかって思っても
渋みの増した冷めたお茶はもういらなくて
苦すぎる薬みたいなのに治ることはない
「夏になれば冬の寒さは忘れる」なんて言って
ここが砂漠ならいつまで待っても冬は来ない
いつか来る冬のために厚着で完全防備で
砂漠に一人きりでいたって意識は朦朧だ
醜いと思っていたものが愛おしく感じたら
それが自分だったことに気付かないように
夜空の星を一つ欲しいと願っていたら
自分がその星に連れ去られていたように
「お互いのためにならない」って言いながら
得をするのは自分だけって思い込む癖とか
「お気軽にご相談下さい」って言いながら
誰にも何も言わせないように計らう癖とか
形式張った無慈悲な優しさを詰め込んで育った
思いやる気持ちは幾何学模様の下書き通りだ
あなたの心は正解ですあなたの心は正答です
えんま様だって難しい早押しクイズ大会だね
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」なんて言って
喉が焼けただれて叫ぶほど傷んでは卒倒
いつか忘れる日を夢見て苦しさを飲み干す
届かない声はもう出すことすら出来ないな
「やり方を間違えてる」って大声で叫ばないで
生まれる前からずっと知ってたんだから
「生き方を整えよう」ってネットで調べないで
生きてるだけでずっと戦争なんだから
AIがいずれ敵になるから注意しろって大人が言う
ところでそれは誰が作ったの?って聞いたんだ
「それはもちろん私たちだよ」
あぁ本当にバカみたいな結末しかないんだ
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Re:sui
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
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6.
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