「ミナト姉ちゃん女神だわ〜!」
「いつもありがたいよね」
「わー、おいしい!ミナトくんお姉さんいるんだね!」
ミナトくんのお姉さんの作ってくれてクッキーを私達はいただいていた。
「姉さんは何でも作るよ!ケーキとかも!」
女子力の高さ・・。
「俺コンビニ行ってくるわー!」
「俺も行こうかな」
シロップくんとコウイチくんがコンビニに出かけた。
好きな人と2人だけは嬉しいけど緊張する・・。
「姉さんはリクエストがあれば何でも作るからカエデちゃんも食べたいお菓子あったら言ってね!」
笑顔とピースのミナトくんはやっぱり素敵だと思う。
ついミナトくんのことを見つめてしまう。
するとミナトくんと目が合ってしまった。
私は恥ずかしくて目をそらす。
数秒の沈黙のあとミナトくんが言う。
「姉さんにカエデちゃんのこと話したらさ、どんな子か知りたいし仲良くしたいから写真とってきてって言われてさ」
「写真?いいよ!ミナトくんのお姉さんと私も仲良くしたい!」
「ありがとー!じゃあとるからもう少しだけ右にこれる?」
まさかのツーショットでドキドキする。
ミナトくんが近い!
「よーし、とるよー!」
シャッター音がした。
「ねえミナトくん、私にもその写真送ってもらえる?」
「オッケー!送るね!姉さんにも送らなきゃ!」

「ねぇ、シロップ!」
「ん?」
店内でコウイチがシロップに声をかける。
「俺たちさぁ、気がきくコンビだと思わない?」
「たしかにね。でも恋のキューピットは達成感すごいと思うけどね」
「おー!めっちゃやる気出てきた〜!」

「姉さんに送るから少しごめんね!」
そう言ってミナトは操作を始めた。
姉のサクラに写真を送りおわったミナトはカエデとの写真をコンビニで印刷できるように注文をする。
一方カエデはミナトとの写真をこっそりロック画面に設定していた。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

春の楓(8)

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投稿日:2023/03/16 00:08:08

文字数:776文字

カテゴリ:小説

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