その鎖をほどいたら
世界が終わってしまうよ
それは大袈裟だけれど
少なくとも、僕は悲しむ

両手に吊るした糸で
結びたかったものは何
ばらばらに揺れるだけだ
そんなことは言わなくていい

弾けてしまった泡の形を
描き出せないことや
傾けすぎた線上で
凍る、凍る

その意識を掬いあげる
手のひらになりたい
君のこぼしてしまったものを
拾い集めるための
僕にあるのは少しの指と
小さな爪だけで
その身すべてを守るだなんて
言えやしないけれど

その言葉を選んだら
世界は崩れてしまうよ
それは冗談だけれど
君の声は、きっと錆びつく

音もなく切れた線の端から
水が流れ落ちては
乾いたひかりを吸い上げて
拐ってゆく

その欠片を救いあげる
手のひらになりたい
君が知らずに落としたものを
誰も踏まないように
優しいふりはしているけれど
嘘つきは嫌いで
だからすべてを許すだなんて
言いやしないけれど

投げ落としてしまえばいい
空っぽの両手に糸が絡むのなら
鎖が重いのなら
言葉が怖いのなら
君の知らないところで
僕が受け取ってあげる
水溜まりに落ちる前に
泥に塗れてしまう、その前に

その意識を掬いあげる
手のひらになりたい
君のこぼしてしまったものを
返し与えるための
僕が持つのは少しの指と
切られた爪だけで
だからすべてを守るだなんて
言えやしないけれど

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

白磁のジャック【曲つきました!】

だから君は好きにすればいい。

バベルさんが曲をつけてくださいました!
http://piapro.jp/t/Q_nc
かっこよくしていただいて嬉しいです…!

描(えが)き
端(はし)
塗(まみ)れ

投稿2011.3.9

閲覧数:296

投稿日:2011/03/09 06:52:51

文字数:582文字

カテゴリ:歌詞

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