Dry water

014
夜の雨が　窓伝い　滑り落ちる
時間だけ　静かに過ぎて　少し眠い

041
金魚鉢 みたいだわ　ここは
悲しみも　涙も　
融け込んで　波さえも立たず　平穏

055
息をするだけの時間は
ちいさな泡　引き連れては
天井へと彷徨うの

109
たぶん同じ夜で　そして明日も同じ
遠い痛みだけが夢を遠ざけるの、きっと…


（　間　奏　）

232
まぶたを閉じたら　雨のささやく声
なだめてるみたいで　なつかしく思える

258
リップルマーク　遠くなる記憶
歪んでるガラスに刻まれた白い跡
水の化石ね

312
乾いたココロひそやかに
濡らしてる雨のリズム
どんな言葉が似合うの

326
窓を叩く音が　眠らせてくれない
幸せだと思うにはまだ少し足りない


　　* * *

014
よるの　あめがまど
つたい　すべりおちる
じかん　だけしずかに
すぎて　すこしねむい

041
きんぎょばち みたいだわ
ここわ
かなしみも　なみだも　
とけこんで　なみさえも
たたず　へいおん

055
いきおする　だけ　のじかんわ
ちいさな　あわ　ひきつれてわ
てんじょう　え　と　さ　ま　よ　う　の

109
たぶん　おなじよるで
そして　あすもおなじ
とおい　いたみだけが
ゆめお　とおざけるの　きっと…


（　間　奏　）

232
まぶた　おとじたら
あめの　ささやくこえ
なだめ　てるみたいで
なつか　しくおもえる

258
りっぷるまあくとおくなる　
きおく
ゆがんでる　ガラスに
きざまれた　しろいあと
みずのかせきね
かわいたこ　ころひそやかに
ぬらしてる　あめのリズム
どんなこ　と　ば　が　に　あ　う　の

326
まどお　たたくおとが
ねむら　せてくれない
しあわ　せだとおもう
にわま　だすこしたり　ない