Dear My Friends!第2期 第34話 カンラクガイ

投稿日:2015/06/27 22:21:23 | 文字数:4,348文字 | 閲覧数:42 | カテゴリ:小説

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※ボカロ小説作品第16弾である、「Dear My Friends!第2期」の続きです。

※ナンバリング的には2期になります。
☆ピアプロとpixivの同時掲載をしてます。

※ボーカロイド小説です。が、ボカロのファン設定とかボカロの名前を変えると、オリジナルモノになります。なので、二次創作の二次は、ボカロの名前位です。

○今回も1話分を短めにした、ファンタジーRPG風味の長編です。現在もピアプロに続きを連載投稿しており、完結しておりません。
☆2期では、”イアさん”と”ルカ姫”のW主人公で行っていますが、シナリオによって、軸が変わっているところもありますので、そこら辺はご愛敬で…。

☆今回は、思い出作り、に戻って、映画です♪
☆でも、なにやら、気になる情報が…

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     <Dear My Friends!第2期 第34話 カンラクガイ>

  (ヤマト国 アラヤド区 アラヤド民間娯楽施設『カンラクガイ』)

 ラーメンをすすった会食も終わり、夜になって移動したのは、シンジュク区改め、アラヤド区として今も民間に解放されている地区の、民間のためのアソべる場所が集まった集合娯楽施設『カンラクガイ』だった。

イア:あの~、アキバとシンジュクでは、ちょっと趣向が違うと思うんですけど~
ルカ姫:チ、チンシャン姐さんならともかく、わ、私とイアは、まだこういう所は、ちょ、ちょっと早すぎるかなぁ~っと…

チンシャン:ネオンサインとか、おそらくイアが知っている“大人の歓楽街”のイメージのある店に用があるのではないよ。“オトナの店”の集合地区を越えた所にある、ある店が、目的地だ。ちょっと刺激の強い店を超えないと行けないから、絶対に“呼び込み”には引っかかるなよ。危なくなったら、私が対処すr

呼び込みA:お! そこの灰色髪の可愛い子! それとピンク髪のお姫様! イイ感じのイケメン、たくさんいるよ! 寄ってってよ~♪
イア:あ、いえ、その…
ルカ姫:イケメンかぁ~、美味しいモノの方がいいんだけどなぁ
呼び込みA:ウチのピーナッツと酒は、どこにも負けないよ!

 イアに寄りつこうとしているのは、いかにも“呼び込み”だと一見してわかる姿の、男性だった。

 こういう店は“可愛い娘いるよ~”、というのが定石だと思っていたイアだが、まさかこの時代では、“イケメンいるよ”と来るとは思ってなかったので、イアは狼狽えていた。ルカ姫はあれだけ“まだ早い”と言われていたのに、食べものの話が出たら、一転して、ノリノリになった。

チンシャン:はぁ~、言っているそばから…

 当然、保護者(?)のチンシャンが、追っ払いに行った。

チンシャン:あの、この二人、まだ未成年でさ、うちのコなんだわ、やめてくれるか?
呼び込みA:んだぁ? カタブツオバサンはすっこんd

 チンシャンは無言で、“身分証明書”を、警察手帳を差し出すかの如く、その“無謀な” 呼び込みに突きつけた。

呼び込みA:・・・・スンマソン・・・・

 呼び込み男は、すごすごと店の中に退散した。その近くで、“次の呼び込み”を狙っていた、ハイエナの如き他の呼び込み連中は、その“身分証明書”を観て、すぐに店の中に逃げ込んだのだった。

チンシャン:うるさい蠅は追っ払ったぞ。こういうのの話には、絶対乗るなよ?
イア、ルカ姫:は、はい…

                 ***

(ヤマト国 アラヤド区 アラヤド民間娯楽施設『カンラクガイ』中央 劇場施設『タップ劇場』)

イア:こ、これって、あの、壊された劇場じゃないの…。こっちの世界では、壊されてなかったんだ…
ルカ姫:? あの、ここは、何?

チンシャン:ここで、夜の時間帯で上映している。上映映画のタイトルは、『ある博士の狂気』。つまり、“カリマ博士”をモデルにした映画だ。ドキュメンタリーに近いが、これを観れば、この世界で起こったことを、わかりやすく吸収できるはずだ…
イア:え~、アニメか特撮がいいんだけどなぁ~
ルカ姫:私たちの“思い出作り”の時間のはずなんだけど、なんか…、つまんなそー

 チンシャンは、すっかりそのことを忘れていたので、あっさり謝った。

チンシャン:す、すまん。忘れてた。せっかく映画館に来たのだ、そういう趣向の作品に変えるとしよう。ルカ姫は子供向けでもいいか?
ルカ姫:アキバ文化なら、知っているから、全然OK!
チンシャン:うむ。アニメーションはないが、この時代でも特撮ならあるんだぞ? 子供向け特撮ヒーロー映画、『テイマー戦隊 ギアンジャー』だ
イア:あの~、それって、チンシャンさんの国が、開発の段階で、割って入ったでしょ?
チンシャン:う、うむ。すまない…
ルカ姫:あ、なんか、その“なんたらジャー”っての、アキバにフィギュアがあったわ! 面白そう!
イア:ルカ姫がいいのなら、観ようかな
チンシャン:では、チケットを買ってくる
ルカ姫:ポップコーンは?
チンシャン:うむ、あるぞ。中で買うのだ
イア:それは同じなんですね
チンシャン:伝統だからな
ルカ姫:o(^-^)o

 こうして、半ドキュメンタリーで歴史を知って貰うはずが、戦隊ヒーロー映画を観ることになってしまった。

                 ***

(ヤマト国 アラヤド区 アラヤド民間娯楽施設『カンラクガイ』中央 劇場施設『タップ劇場』 館内)

ルカ姫:ポップコーン♪ ポップコーン♪
イア:あ、この機械、同じなんですね
チンシャン:劇場で食べるものには、“風情”、というモノが大事だ。ギアを使えばあっという間だが、それでは意味が無い。こういうレトロな機械で作って、この用紙の中でつまんで食べるから、意味があるのだ。それは、今でも変わらない
イア:はは、そういう所、“ガソリンバイクで決戦に来た”チンシャンさんらしいですね?
チンシャン:そ、そうか?
ルカ姫:ジュースも買っていい?

 こうして上映場所に入った3人は、“昔と同じように”始まった映画を見始めたのでした。

 戦隊ヒーロー映画『テイマー戦隊 ギアンジャー』の内容は、大まかにこうだった。

 5人組の戦隊ヒーローの構成は、

              赤の“ゴクウ”
              青の“リュービ”
              黄色の“ナタク”
              緑の“サゴジョー”
              ピンクの“チョーセン”

 で、ブラックマーケットを操る悪の国家“セイジカー”を、ボコボコにする内容で、いかにもチンシャンの祖国が、制作に介入しているテイスト、しか、しない映画だった。

 テイマーのスキル“ギア召喚”で、巨大ロボ“ギアンガー”を呼び出し、セイジカーが呼び出し巨大化させた怪人を、完膚なきまでにシバく。

 イアは、“アキバの厳選された味覚“が素材に練り込まれていたため、その内容に目が更になってしまい、途中からポップコーンをつまんでいるだけになってしまっていた。

 ルカ姫は、そういう“味覚”とか“嗅覚”とか、“映画”、そのものを観たことがなかったので、もう、子供のようにはしゃいで観ていた。つまり、こんな感じだ。

ルカ姫:うぉぉぉぉ! いけぇ! レッドォ! そこだ! セイジカー連中、ボコボコにしちゃえ!
ルカ姫:うぉぉぉぉぉぉぉぉ! 巨大ロボットぉ! やっぱ、センタイヒーローモノは、これでなくっちゃ!(天の声:あんた、知らんのでしょ…)
ルカ姫:いけー! そこだぁー! ロボォォォ! 必殺技だぁぁぁぁ!!!!!!

 ところでチンシャンなのだが、祖国のこの“いかにもな味付け”は、実はどうにも“微妙”だったらしく、ポップコーンをつまみながら、ジュースを飲み、半ば、寝ていた。運転の疲れもあったのだ。

                 ***

(ヤマト国 アラヤド区 アラヤド民間娯楽施設『カンラクガイ』中央 劇場施設『タップ劇場』 ロビー)

ルカ姫:はぁ~、面白かったぁ~!
イア:・・・・・・・・・
チンシャン:イア、正直、スマン…

                 ***

 ルカ姫は、映画館そのものが初めてだったので、とにかく貰えるモノは貰っておいた。

 イアは、館内で買えるモノ=グッズに興味があったので眺めていたら、パンフ売り場に、あの戦隊ものの他に、元々観るはずだった映画、

 『ある博士の狂気』

 のパンフを見つけたのだった。イアは興味本位で、貰っていたお金で一部購入し、椅子に座って、ルカ姫が落ち着くまで、観てみることにしたのだった。

 『ある博士の狂気』のあらすじは、昼にラーメンをすすりながら聞いていたチンシャンの話のままだった。やはり、この博士がやったことの情報は、チンシャンが知っている範囲を大きく離れていないようだった。

 しかし、参考情報の中に、気になる事が書かれていた。

                 ***

             (映画で参考にした書籍)

           『アキバ、その街の、繁栄と失墜』
             『博士の目指した世界』

             『プロトテイマー“マカ”』

                 ・・・

                 ***

イア:“プロトテイマー”で、“マカ”?
チンシャン:・・・・・・見つけたか・・・・・・

 チンシャンはイアの横に座っていた。

イア:あれ? ルカ姫は?
チンシャン:あそこで、狂喜乱舞しているよ

 ルカ姫は、もうとにかく、喜びを爆発させて、映画館で売られている食べものや、上映予定の映画の映像を見て、喜んでいた。当分、楽しんでいてくれるようだ。

イア:・・・なるほど
チンシャン:・・・・・私もその書籍は読んだ。だが、あの“マカ”との連動性を証明する事実が書かれていない。ギアを内部に持つ初の量産型テイマー、そいつに“マカ”と名前が付けられていた、それだけの事を、まぁとにかく、色々な調査資料の情報を繋げて語られていたが、しっかりした“史実”ではないんだ…
イア:・・・・私はその世界に行く事は出来ませんが、皆さんには、その“量産型テイマー マカ”に会って、全ての真実を知って欲しいです
チンシャン:私も、そのつもりだ

ルカ姫:ねぇねぇ、この次の上映予定のアクション映画『クレイジーテイマー 酔剣』っての、続けて観ようよ~♪
チンシャン:わかった。君たちの“思い出作り”が目的だからな。レイトショー扱いで観るとしよう
イア:あ、あの、今度は…
チンシャン:大丈夫だ。これは我が祖国が自信を持ってみせられる“カンフー映画”だ。気に入ると思うぞ
イア:では、時間まで、軽食を取って、観ましょうか

 こうして、カンフー映画をレイトショー扱いで観た一行は、見終わって疲れ切ったルカ姫を、チンシャンがおんぶして、近くの“真っ当な普通のホテル”にチェックインして、くつろぐことにしたのでした。

                (続く)

                 CAST

イア:IA-ARIA ON THE PLANETES-
ルカ姫:巡音ルカ
チンシャン:某女性中華ボカロ

その他:エキストラの皆さん

更新は相変わらずゆっくり目ですが、安定してきました。

基本、テキストでのボカロ小説で活動してます。今は、

『Dear My Friends! 2期』
(最近は"ディアフレ!"って略記することが多いです)

を連載投稿してます。

たまにイラストも投稿してます。

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