Aphotic Abyss カラオケ

孤ノ影闘記の主人公　十条九にスポットを当てたキャラソンです。
歌詞は鰓鰐先生です。

灰に染まる空 溢した雫が
祈る声　淡い鼓動（おと）　静かに滲ませた
隣り合うことを　知らない心で
冷えた指　繋ぐ先　まだ求めていた

いつか夢に描(か)いた日常（りそう）が　掴み損ねた手のひらが
置き去りのまま　色褪せていく
胸に穿たれた空白は　埋める術も見つからずに
疼痛(いたみ)だけが　満ちて溢れた

乾いた傷痕に爪を立てても　時は戻らない
あとどれだけ失くすことに慣れればいい　進むには


寂(さ)びたこの水底(ばしょ)に 光は届かない
手探りで求めたのは 誰の体温だろう
触れれば消える 泡沫（あわ）とは知らずに
先を行く その影を 追いかけていた


もがくほどに沈む身体を　どれだけ傷付けたところで
守れるものなど　どこにもないのなら
無力に振り下ろす拳の 切れるほどに噛んだ唇(くち)の
どこに価値があるのだろう


叫んだ声　伝えたい言葉は　二度と届かない
温もりはもう彼方　触れられぬ場所へと　離れていく

取りこぼす度　軋む心が
まだ生きている証

「もう一度だけ」　そんな言葉を
あと何度　繰り返し　立ち上がればいい


嗄れた喉に指をかけても　罪が消えはしない
もうこれ以上 何も 失くしたくはないと 足掻いて
乾いた傷　何度　溢れた後悔に　溺れようと
痛み抱えて　まだ息をしよう
いつか終わる日まで