今日もまた 箱が開く
貴方が望めば 私は唄う
歯車が回れば私も回る
回って唄う 恋の唄

1日1回 聴いてくれた
私が唄う 恋の唄

ある日君は唄を聞かなくて
たまにはそんな事もある
明日はきっと 来てくれる
私の唄を 聴いてくれる

そう思ってたけど

嗚呼 あの日から何日過ぎたのかな
ずっとずっと 君は箱を開けなくて 私は唄を唄えなくて

不安に襲われ 時が過ぎて
いつ唄える??
いつ貴方に会える??
そんな思いが 胸を駆け抜ける

ああ

久しぶりに箱が開く
喜び勇んで唄う私
唄いながらふと気付いた
——ここはドコ??

知らない場所で唄う
ここはなんなのか
貴方の声が頭に響く
「このオルゴールはいくらで 売れますか??」

嫌だ 嫌だ 信じたくない
私を貴方が売るなんて
こんな 時に 涙が出ない
それだけをただ恨みたい

ずっと呆けて過ごしてた
何も無い もう私には
ここにいるのは私と同じ
希望を持たされ 砕かれたモノ達

どこかから
聞こえた声
「やっぱり私は所詮モノ
どうせここで朽ち果てるのよ」
きっとこれは 私の心の声

色あせた白い鳥
ほこりを被った黄色帽子のうさぎ

私もいつかこうなるのよ

ある日店に来た人形は
緑のドレスを纏ってた
この娘も狂ってしまうのかしら
ここから出られないという事に

でも人形はいつも笑顔
私の顔とは比例して
それでも瞳は悲しそう
なんでかって聞いてみた
辛くないのって——

「愛されていた 記憶があるから」

「愛されていた記憶があるのよ 愛されずに来た訳じゃない
だから私は大丈夫 あの人の記憶が あるからね」

心 洗われる その言葉
私は変わった
あぁ もっと 唄いたい
記憶を創りたい
愛されてた 記憶を

ずっと ずっと 待っている
箱が開くときを
ずっと ずっと 待ってるよ
唄えるその時を

ずっと ずっと 待ってるよ
記憶を創れる時を

待ってるよ

何年かして箱が開く
もう待ちくたびれたよ
笑顔で唄うわ
貴方は好きになってくれるかな??
貴方を好きになってあげるから

声が掠れるのが分かる
ずっと唄ってなかったからかな
歯車の動きも遅い
ずっと回っていなかったからね

あぁ
ここで
終わる
訳には
いかない

店の中に
鳴り響く
私の
大きな


最後の記憶は
とても 穏やかな記憶

また新しい記憶が
紡がれて 残される

安らかな記憶を紡いだ
ひとつのオルゴール・フィギュア



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

オルゴール・フィギュア

瑠璃の作品です。
最後のほうやけくそww(ヲイ

閲覧数:67

投稿日:2011/06/08 15:16:48

文字数:1,097文字

カテゴリ:歌詞

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