1A)柔い喉元に爪を立てて
温かい吐息の音をかじる
綻(ほころ)んだ二人の糸を舐めて
痺れるような夢を見る

1B)二つ揃った影がいつの間にか
夕焼けにも写らなくなって
ただぼんやり立っていた

1S)振り返れば案外悪くなくて
台所に揺れる白い花
「噛み切ってしまえばいいよ」と
伸ばした指に告げた


2A)首筋に匂う肌の香り
誰のものと知らぬ痕(あと)
長い睫毛に残る粒が
胸の鼓動を鈍らせる

2B)二つに割れた林檎の端を
口にふくんで吸ってみたら
甘くて泣けてきた

2S)振り返れば瞼が熱くて
白い花が胸を掻き乱し
「繋いでた手はもう離れた」と
僕の鼓動を掴む


3S)手を振る僕に無垢な笑顔
白い花は今日も揺れている
「爪痕は彼の心にある」と
僕をなぐさめてる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

シロツメクサ

復讐…とまではいかないけれど、戻らない愛に心に棲むことで復讐をしたという感じで書いてみました。

閲覧数:74

投稿日:2018/06/06 19:10:46

文字数:337文字

カテゴリ:歌詞

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