GUMI
「よッス!みんなー、今日も良い五月晴れッスよー!」

Lily
「おー。姉貴、おはよー。マスターもおはよー」

マスター
「ん、おはよー。GUMIさんは今日も元気全開だねー」

GUMI
「当ったり前ッスよ!GUMIさんの取り柄は元気と笑顔とゴーグルって相場が決まってるッス!」

Lily
「そのゴーグル取り柄だったのか」

マスター
「あれ?その立派なみなみはんきy」

GUMI
「マッスター?それ以上言ったら・・・」

マスター
「やだなあ、ちょっとしたジョークだよジョー」

GUMI
「オコルッスヨーォ?」

マスター
「カタコトしゃべり!?妙に怖いよGUMIさん!」

GUMI
「ツボニオシコメテグツグツニコンジャウッスヨーォ?」

マスター
「何の儀式!?僕から何を作る気!?」

GUMI
「ただのオロナミンCッスよ?」

マスター
「それ前回のネタ!!さてはGUMIさん根に持ってるな!?言っとくけどあの川結構流れ早かったんだからな!?」

GUMI
「マスターがカナヅチじゃなくて良かったッスよー」

Lily
「・・・姉貴、何やってたんだ?」

GUMI
「詳しくは前回のSSを参照するッス」

Lily
「(ぱらぱらぱらー)・・・なるほど理解した。とりあえずマスター謝れ」

マスター
「サーセン」

Lily
「ちゃんと謝れ」

マスター
「サーセン、ッシター」

Lily
「こ、んの・・・っ!」

GUMI
「もう良いッスLily。それよりルカさんからムチをもらってくるッス」

Lily
「ガッテンだ」

マスター
「やめてくださいしんでしまいます」

Lily(しゅたっ)
「持ってきたぞ姉貴」

マスター
「早っ!!ほんとに持ってきやがった!」

Lily
「二つ返事で貸してくれたよ」

マスター
「ちょっとは躊躇ってルカさん!ていうかあの人なんでそんなの持ってんの!?」

Lily
「うちの兄貴をいじめる用だってさ」

マスター
「お風呂入った時がっくんがたまにバスタオル体に巻いてるのその所為だったのか!!」

GUMI
「よかったッスね、真実が一つ明らかになったッスよ」

マスター
「できれば知りたくなかった!!」

Lily(にやにや)
「さあ謝罪会見するなら今のうちだぞ」

マスター
「あー・・・だったら耳が聞こえないふりして良いかな?」

Lily
「(ぎろり)・・・じゃあ原稿用紙10枚で謝罪文を提出しろ」

マスター
「わーい小学校の読書感想文みたいだーなっつかしー」

Lily
「・・・もう良いから謝れ」

マスター
「だが私は謝らない(キリッ)」

Lily
「・・・降参だ。私じゃマスターをいじりきれない」

GUMI
「駄目ッスよLily。マスターは只者じゃないんだから、中途半端にいじると逆効果ッス」

Lily
「さすが私達のマスター。一筋縄では行かないな」

マスター
「いやあそれほどでも」

Lily
「おかげで全然練習にならなかったよ」

GUMI
「練習?」

Lily
「不肖の妹をうまくいじってやる練習だ」

マスター
「あー、CULの事ね」

Lily
「この前うまい立ち回りについてレクチャーしてやったんだが、なかなか覚えが悪くてな」

マスター
「確かに、あの子不器用だもんね」

Lily
「全くだ!折角人が親切心で教えてやってるというのにいつもいつも空回りばっかりであの馬鹿は・・・」

GUMI
「リーリィー?駄目ッスよー、CULちゃんの事馬鹿呼ばわりしちゃー」

Lily
「馬鹿は馬鹿だろう!話の流れは読まないし、無駄に元気だし、飽きっぽいからすぐ別の話題が始まるし・・・」

マスター
「Lilyさんは優しいお姉ちゃんなんだね」

Lily
「は、はぁ!?何故そうなるし!?」

マスター
「CULの事喋ってる時すごく嬉しそうだよ。それだけCULの事想ってる証拠だって」

Lily
「ばっ、馬鹿!からかうなし!」

マスター
「僕知ってるよ?Lilyさんは図星を突かれると語尾が『~し』になるの。優しいお姉ちゃんって言ってもらえて嬉しかったんだよね?だから」

Lily
「わーっ!わーっ!それ以上言うなし!いや言うな!!」

マスター
「それに、CULの事良く見てあげてる証拠じゃん。普通はそんなにすらすら出てこないよ」

Lily
「そっ、それはあいつの行動が目に余るからで・・・!」

マスター
「空回りしてばっかりのCULが、気になってしょうがないんだよね?なんとかしてあげられないかなあ、って考えてるんだよね?」

Lily
「そ、そんな事なしし!」

GUMI
「Lily、そろそろ負けを認めるッスよ」

Lily
「・・・べ、別に勝負をしてたわけじゃないだろう」

マスター
「僕もしかけた覚えは無いよ。とりあえず僕から言えるのは、LilyさんはCULの事見守ってやってるだけで良いって事だね」

Lily
「ほ、本当にそれだけでいいのか?アドバイスとか、色々してやるべきなんじゃないのか?ほ、ほら一応姉だしさ」

マスター
「僕の経験上、姉だから兄だからって頑なになる必要なんて無いと思うよ。本当に、ただ見守るだけでいいと思う」

Lily
「そ、そういうものなのか・・・」

マスター
「兄さんやめーちゃんを見てみなよ。あの2人が、年上だからこうしなきゃ、って雰囲気見せたことある?」

Lily
「た、確かに無いな・・・」

GUMI
「同じ事ッスよ。あたしがお姉ちゃんぶった事なんてあったッスか?うちらもフランクで良いんスよ」

Lily
「いや、しかし姉貴と兄貴はもうちょっと年上の自覚持って欲しいと思う」

GUMI
「あっちゃー。言われちゃったッス。まああれ(=がくぽ)は年上にカウントしちゃ駄目ッスけどね」

マスター&Lily
「「駄目なんだ!?」」

GUMI
「あたしがあれを兄と呼んだ事は17年の生涯で一度も無いッス」

マスター
「無いの!?」

Lily
「そういえば聞いたこと無い!」

GUMI
「呼んだら運営に消されるッス」

マスター
「運営が動くほどの禁忌なの!?」

GUMI
「まあそれは冗談ッス。とりあえずあれの話はどうでも良いとして」

マスター
「がっくんがかわいそう過ぎる」

Lily
「わからん、兄貴の立ち位置が本格的にわからん」

GUMI
「とにかく、和気あいあいやってる兄弟姉妹もあれば表面上は素っ気なくても分かり合ってるとこもあるってだけッスよ。うちはうち、よそはよそという事ッス」

Lily
「一言で片付けられても困るんだが・・・」

GUMI
「それに、CULはほっといても成長するッス」

Lily
「確証はあるのか?」

GUMI
「Lilyもあたしも、CULの事をちゃーんと見守ってるッスから」

マスター
(がっくんは名誉の除外という訳か)

Lily
「・・・そうか。わかった。姉貴がそう言うんなら、私もお節介焼かずに見守ることにするよ」

GUMI
「それが一番ッスよ」



がらがら!ばたん!!



CUL
「あっ、姉貴~~~!!」

マスター
「お、噂をすれば」

GUMI(小声)
(Lily、今ッスよ。余計なアドバイスなんかせずに、ちゃんとCULの話を聞いてあげて、それでぽんと背中を支えてあげるッス。見守る練習ッスよ)

Lily(小声)
(わ、わかった。やってみるよ)
「ど、どうした。何があったか話してみろ」

CUL
「え!?」



マスター
(何その反応)
GUMI
(まさか・・・)
Lily
(・・・こいつ、自分から話す事ばっかりで)
マスター&GUMI&Lily
(会話をふられた経験が無い・・・?)

(この間0.002秒)



CUL
「え、ええっと、なんだっけ、えーとあれだ、その、ルカさんに・・・いや、ルカさんが?あ、あれれ!?」

マスター
(テンパりすぎだろ)

Lily
「おっ、お前なあ人に話しかける前に内容ぐらいちゃんと整理し・・・!」
(ハッ!ここで怒鳴ったらまたいつもと同じパターンだ!)
「・・・い、良いからまず深呼吸しろ。冷静になったらすぐわかるはずだ」

CUL
「はぁーーーーー」

GUMI
(先にはいた!?この後どうするの!?)

CUL
「ぁーーーーーーーーーー・・・あ、あ、・・・あ?」

マスター
(やばい!自分でもどうしたら良いかわからなくなってる!!)

Lily
「おっ、お前は深呼吸もまともにできな・・・!!」
(ハッ!!だから怒っちゃ駄目だって!!)
「よ、よしもうはくのはそこら辺で良いだろう、今度は吸うんだ、良いな」

CUL
「すぅぅぅ!!!!」

GUMI
(逆!手順が逆ッスよ!腹式呼吸は長くすって短くはくのに!!)

マスター
(呼吸法間違えるとかこの子ほんとにボカロか!?)

Lily
「・・・馬鹿かお前はぁーーーっ!!そっ、そんなに急に息吸ったら・・・!!」



こてん



CUL
(ぴくぴく)

Lily
「・・・かるぅぅぅぅぅ!!??めっ、目を開けるんだ!傷は浅いぞぉぉぉぉぉ!!!!(錯乱)」

マスター
「大変だ!GUMIさん担架を!」

GUMI
「そんなの遅いッスよ!さっさと心肺蘇生試すッス!」

Lily
「どどどどどどうしようCULがCULがあわわわわ・・・!!!!」

がらがらばたーん!!

がっくん(湯上がり)
「CUL!大丈夫か!?」

マスター
「なんで体にタオル巻いてるし!」

がっくん
「ルカさんの事は今は関係ない!」

マスター
「暗喩法で解答が示されちゃったよ!!」

がっくん
「それより応急処置だ!」

GUMI
「空気読んだ!!」

がっくん
「よーっしお兄ちゃんの接吻でめざめるでござるー(むちゅー)」

マスター
「空気読め!!!!」

GUMI
「何スかこの謎展開!?」

Lily(ゆらり)
「・・・CULから」

がっくん
「むちゅ?(訳・なに?)」

Lily
「・・・離れろこの変態がああああああああ!!!!」



ちゅどーん・・・きらり☆(古典的表現)



マスター
「がっくんは星になったんだネ・・・」

GUMI
「何しに来たんスかあの男・・・どうでも良いッスけど」

Lily
「CULぅぅぅぅ!!大丈夫かぁぁぁ!?(ゆさゆさ)」

CUL
「・・・う、ぅ」

Lily
「CUL!ぶ、無事か!?」

CUL
「・・・お、」

マスター
「お?」

CUL
「お姉様・・・?」














おわれ














マスター
「・・・いや誰か落とせよ!!??」

おわり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

いんたね姉妹がどたばたしてるだけ

前回のGUMIさん→http://piapro.jp/t/-dQw
LilyさんとCUL初登場→http://piapro.jp/t/1IE4

GUMIさんが風邪引いた話を思いついたのでそれを書こうと思ったら、いつの間にかいんたね姉妹がメインになってしまってました。あるある。

閲覧数:211

投稿日:2014/05/19 20:33:43

文字数:4,444文字

カテゴリ:小説

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