-サーバンツ(グレーテル)side-


「「お待たせしました。我らが偉大なる主」」


EVILS FORESTの墓場にて。
私たちは出来上がった料理の数々を偉大なる主にお出しする。


「今夜のメニューは何かしら?」
「【大人の都合により掲載できません】と【大人の都合により掲載できません】です。
 デザートは【大人の都合により掲載できません】でございます」
「そう…ふふふ」
「?どうかなされたのですか?」


いきなりどうしたのだろう、笑いだしたりなんかして。


「このパーティーは…いつまで続けることができるのかしらっ……て…」


彼女でもそんなことを思うとは、正直いうと心外だ。


「大丈夫ですよ」


ヘンゼルが一歩あるみよる。


「パーティーが永遠〈とわ〉に終わることなんてありませんよ…。
 だって、いつかくるであろう≪終末の日≫まで、続けていればよいのですから!」


馬鹿らしいといえば馬鹿らしいのだが、なるほど。ごもっともである。…珍しくね。


偉大な主のほうは、


「それもそうね」


と、一人ワインをボトルごと呑み始めた。



***



 -    side-


私は独りだ。
神と悪魔の手から逃れ、ただ独り。


どうやら、とある“映画館”から追われているらしい。
まぁ、とうてい私を見つけることなどできないと思うが。


友情・トラウマ・正義・幻覚・希望・破滅・夢・欲・愛・死を溶かし、廻り続ける『ぜんまい仕掛けの子守唄』。
その歌声はやがて、暗い森を包み、森の外に住む人たちまでをも魅了し、そして誘う。






『墓場の主』と『黄色い双子』はパーティーを始め、

『青い男』はただ寂しそうに独りリンゴをかじり、

『法廷の主』は唄を歌い、

『黄色の少女』は何故か寂しそうに紅茶を味わい、

『片割れ』は再び眠りにつき、

『黒髪の男』は植物の手入れをし、

『あの女』は淡々と「U-topus」という本を読む。






孤独な男がその死の間際に作り上げた映画館。今、そこに退屈な奴らが集う。



『彼が望んでいた理想郷〈ユートピア〉は完成するのだろうか。』

それを誰もが知りたがっている。







「さぁ、見届けよう」







人生という───────







『『『『『『『茶番を。』』』』』』』

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【茶番カプリシオ】10、「人生」という名の茶番【自己解釈】

これにて完結。
いやー長かっt((殴


[偉大なる本家]
http://www.nicovideo.jp/watch/sm16017826

閲覧数:894

投稿日:2012/03/21 17:49:29

文字数:994文字

カテゴリ:小説

  • コメント1

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  • 友愛@in不可

    友愛@in不可

    ご意見・ご感想

    完結おめでとうございます!

    やっぱりラストは解釈難しくなりますよね!

    私的に、『友情・トラウマ・正義・幻覚・希望・破滅・夢・欲・愛・死』が『全てを溶かして廻り続けるぜんまい仕掛けの子守唄』という解釈は、新しかったですΣ(・□・;)



    私も、茶番カプリシオ書いてみてたんですが、一昨日?テストにも関わらず、やっと完成しました( ´ ▽ ` )ノ

    もしお時間ありましたら、また、読んでみていただければと思います(*^◯^*)

    2012/03/01 22:42:15

    • 雪りんご*イン率低下

      雪りんご*イン率低下

      友愛@元・メロディ?♪s>

      メッセありがとうございます!

      今まで応援してくださりありがとうございます!
      私的にはサビの部分が難しかった…orz

      あ、新しい…だと!?… [▼雪りんごは 調子に のった!]


      友愛sの茶番カプリシオ読みました!
      とっても面白くって、なおかつウチのより断然よかったため、思わずブクマしちゃいましたw

      2012/03/02 15:49:23

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