春しぐれ せつない記憶
冷えきらないまぼろし
往かないで 揺らいだ影に
隠した熱情が


時が移ろえば この恋も消えていく
言い聞かせながら また冬を越えて

桜雨 満たせぬ温度
追いかけている陽炎
云わないで 霞んだ声が
このまま溶けても

糸がほどけていく
淡いまま翳っていく


遠ざかっていく 傘を持たない背中
ひとひらの夢に 戸惑う痩せた肩

桜雨 届かぬ遙か 
ほのかに香る夕暮れ
往かないで 揺らいだ影に
伸ばした指先が


告げないままに こぼす花の色が
雨で流れていく ひとり

春しぐれ せつない記憶
冷えきらないまぼろし
止まないで 静かに落ちる
貴方がいた証

ぽつり、ほどけていく
恋を濡らしていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

春しぐれ

雨の中に思い出を見ていたい詩です。

makotoさんの素敵な曲(http://piapro.jp/t/BwcP)への応募でした。よろしければご活用ください。

閲覧数:185

投稿日:2016/01/23 21:05:58

文字数:312文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました