無駄に立派な　両手を翳して
つかめるものは　そう多くない
逸脱気味な　アタシの世界は
必要とされる　ことも少ない

人の世界に　入り込むのは
抗うくらい　結構辛い
あなたの横に　ずっと並ぶのは
泣きたいくらい　結構重い

種の様な　小さなあなた
守ってみせると　そう思った
泣き虫で怖がりなアタシ
強くなりたいと　そう思った

ねえ　あなたは　この先　笑ってるかしら
ねえ　あなたと　最後まで　いれないけれど
ああ　アタシが　欲しかった　その笑顔を
ああ　アタシは　ちゃんと　守れたのかしら

奇抜でもない　アタシの人生
彩る色は　そう多くはない
そして命は　穏やかに生きて
苦悶が襲う　ことも少ない

絵画みたいな寂しいあなた　
もの哀しいと　そう思った
どこまでも人でしかないあたし
選べやしないと　そう思った

ねえ　あなたは　この先笑っているかしら
ねえ　あなたの　苦しみはなくなるかしら
ああ　アタシが　あげられなかった全てを
ああ　アタシは　育てる土になれたかな


嘘くらい　ついて　過ごしてきたわ
でももうね　ごまかしたくはないのよ
けれどもさ　ホントのことも言わない
その方が　あなたにきっと届くでしょう

ねえ　あなたは　幸せに 帰れるかしら
ああ　アタシは　一人 ここで祈ってるわ
ねえ　あなたは　幸せを 見つけるかしら
ああ　アタシは　代わりに ここで眠るわ

ああ、深い　深い　安らかな　闇の中で
ただ　あたしは　二人の　未来を願うわ


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むだにりっぱな　りょうてをかざして 6 7
つかめるものは　そうおおくはない 7 6
いつだつぎみな　あたしのせかいで 7 7
ひつようとされる　こともすくない 7 6

ひとのせかいに　はいりこむのは 7 6
あらがうくらい　けっこうつらい 7 6
あなたのよこに　ずっとならぶのは 7 7
なきたいくらい　けっこうおもい 7 6

たねのような　ちいさなあなた　 6 7
まもってみせると　そうおもった 7 5
なきむしで　こわがりなあたし　 5 8
つよくなりたいと　そうおもった 7 5

ねえ　あなたは　このさき　わらってるかしら 2 4 4 7
ねえ　あなたと　さいごまで　いれないけれど 2 4 5 7
ああ　あたしが　ほしかった　そのえがおを 2 4 4 6
ああ　あたしは　ちゃんと まもれたのかしら 2 4 3 8


きばつでもない　あたしのじんせい 7 6
いろどるいろは　そうおおくはない 7 6
そしていのちは　おだやかにいきて 7 8
くもんがおそう　こともすくない 7 6

かいがみたいな　さみしいあなた 6 7
ものがなしいと　そうおもった 6 6
どこまでも ひとでしかないあたし 5 9
えらべやしないと　そうおもった 7 5


ねえ　あなたは　このさき　わらってるかしら 2 4 4 7
ねえ　あなたの　くるしみは　なくなるかしら 2 4 5 7
ああ　あたしが　あげられ　なかったすべてを 2 4 4 7
ああ　あたしは　さかせる　つちになれたかな 2 4 4 8


うそくらい　ついて　すごしてきたわ　 5 10
でももうね　ごまかしたくはないのよ 5 10
けれどもさ　ほんとのこともいわない　 5 10
そのほうが　あなたにきっととどくでしょう 5 11
　

ねえ　あなたは　しあわせに　かえれるかしら 2 4 5 7
ああ　あたしは　ひとり　ここでいのってるわ 2 4 3 8
ねえ　あなたは　しあわせを　みつけるかしら 2 4 5 7
ああ　あたしは　かわりに ここでねむるわ 2 4 4 7

ああ　ふかい　ふかい　やすらかな　やみのなかで 2 2 2 5 6
ただ　あたしは　ふたりの みらいをねがうわ 2 4 4 8