ぽつぽつ雨降る四月の事
まるで僕の涙を誘うようだ

そういえば決めました決まりました
あなたの書類上の死まであと1年です
そういえば寒がりのあなただから
寒さに包まれる事なく行けるようにと
春、4月に、決まりました

それでもそれまでも変わらずに
僕はきっとあなたの元へと通い続けて行くでしょう
きっと目覚める事なく眠ったまま行くのでしょう
それでもそれでも変わらずに
僕はきっとあなたのそばから離れないのでしょう
きっと憧れと言う名の恋心なのでしょう

ああ、雨が晴れようとも、こちらの雨は晴れそうにないです

ぽつぽつ窓打つ四月の雨
まるで時計の針に気づかせるようだ

そういえば決めました決まりました
あなたについての事は閑話休題、おやすみです
そういえばと思い出しては悔やむでしょう
優しさに満ちたあなたの光にとけそうになるから
春、4月に、まだ夢を見る

知っていますか?人は2度、死ぬのです
空に昇る時と、声や顔を思い出せなくなった時
縋っていました あなたの事を、口に出しては
2度死なせたくないと、声や顔を忘れたくないと
そんなわがままを、どうか、許してください

あなたの命を止めても、あなたをまだ、

それでもそれまでも変わらずに
僕はきっとあなたの話をしてしまうのでしょう
きっと気づいた時には自分を責めるのでしょう
それでもそれでも変わらずに
僕はきっとあなたの命で生きて行くのでしょう
きっとあなたの背中は追い越せないのでしょう


四月の雨、止む事はない
それでもなお、命は進む
それでもなお、生きて行く
あなたの命で生きて行く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

四月雨

あと1年、抗わせてください。奇跡を信じさせてください。弱音を吐かせてください。
また、雨が止んだらあなたの元へと伺います。
あなたと同じ道は、歩めません。

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投稿日:2021/04/05 03:53:57

文字数:678文字

カテゴリ:歌詞

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