蛇神様は人の子を愛する7

投稿者: usericonエリーさん

投稿日:2020/09/03 00:04:57 | 文字数:1,304文字 | 閲覧数:17 | カテゴリ:小説

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麗はなぎさを部屋に案内した。
「覚えているか?この部屋は二人の部屋だ」
「・・・え!一緒のお部屋なんですか?」
なぎさは一歩後ずさりをした。
「何故逃げようとする」
がっちり後ろから抱きしめられて身動きが取れなくなった。
(前世の記憶は所々抜け落ちていてはっきりしない部分があるけどまさか同じ部屋で寝ていただなんて・・・)
そう思うと顔が赤くなった。
「なぎさ、今日から共に過ごせるんだ。何を緊張している?」
そう問われなぎさは思っていることを伝えた。
「昔・・・前世はそうだったかもしれませんが。今はまだ早すぎると思います!」
「早い?何がだ?」
にっこり微笑みを浮かべながら返事が返ってきた。
とぼけているわけではなさそうでたちが悪い。
「昔はそういう関係だったかもしれませんが、まだ心の準備というものが・・・」
「?」
「とにかく、部屋は二部屋用意してください」
ますます腕に力が籠められる。
「麗、苦しいです」
「ここまできて俺を拒むのか?千年も待っていたんだぞ?」
(うぅっ、それを言われると居たたまれないよ)
なぎさが何を拒んでいるのかようやく伝わったようだが余計自分の立場が悪くなったことになぎさは気づいた。
「誤解しているようだが、”ゆかり”とは関係を持っていないぞ」
「え?」
(麗は手が早そうな感じがするのに何でだろう)
麗はため息をつきながら言葉を続けた。
「半年は手を出さない約束をしていたんだ」
「どうして?」
「今回と同じ理由だ。同室は納得してくれたんだが、行為を恐れてせめて半年待ってほしいと言われてな」
少し腹立たしそうに麗は苦々しく言った。
なぎさは麗と”ゆかり”は恋人同士だったけど”行為”はなかった事を知って何故か嬉しくなった。
でも麗はなぎさに”それ”を求めてきている。
千年待たせてしまって申し訳ないけどもう少し時間が欲しいとなぎさは思った。
「麗、私にも時間をください」
「何?」
麗は怒りを露わにした。
「き、記憶が戻ったばかりでまだ混乱しているんです!」
なぎさは大声で訴えた。
「・・・いつまで待てばいい?」
「心の準備ができるまでです」
「それはいつだ?」
「・・・わかりません」
なぎさは麗の腕の中から抜け出すことに成功した。
「そんなに嫌なのか?俺が醜い蛇神だからか?」
「違います!麗の事醜いだなんて思ったことありません!ただ・・・怖いんです」
麗はなぎさをじっと見つめて様子を窺った。
本当になぎさは”行為”に怯えているように見えた。
「人間の女は皆臆病な生き物だというのは本当らしいな」
「・・・すみません」
「わかった。なぎさの心の準備とやらが出来るまで手を出さなければいいんだな?」
ようやくわかってもらえてなぎさは心底ほっとした。
「はい」
「だが、一緒の部屋で過ごしてもらおうか」
「・・・そこは譲らないんですね?」
半分呆れ気味に言うと麗は強い口調で返した。
「千年待っていたんだ。同じ部屋で過ごすことくらい大目に見てもらいたい」
「・・・わかりました」
こうして、話し合いは終わった。
でも、なぎさは本当に手を出されないか不安だった。

コラボにいらしてくださった方ありがとうございます。
初めてコラボ立ち上げます。
宜しくお願いします。
最終的にはニコニコ動画やYouTubeへのアップを目指しています。

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