すずらんの花が届いた
宛先は何も書いてない
君が好きだった花
私も好きになったよ

いつだっけ誓ったあの約束は
時間に流され 忘れてゆく
しわがれた手のひらで握っている
涙に濡れたすずらんを

帰ってくるって言ったのに
君は私を置いていった
あの時 走って追いかけたなら
君と同じ場所にいけたかな

灰色の日々が続いて
行先は何も見当たらない
君がどこかにいるなら
私もそこに向かうよ

いつだって想って泣いていたけど
時間に絆され 溶けてゆく
褪せていく記憶じゃ 思い出せない
君に貰った たからもの

帰って来るって言ったのに
そんな未来はないみたいだ
あの時 走って呼び止めたなら
君はここで笑ってくれたかな

君の名前さえ思い出せなくなった
紡いだ日々も忘れてしまった
何に泣いて 何に怒って
それすら もう分からない

しわがれた手のひらが
私の頬を撫でている
あの時はもう分からないけど
同じ場所にいけるよね

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忘れじの花

閲覧数:80

投稿日:2022/02/12 04:42:06

文字数:410文字

カテゴリ:歌詞

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