ジャケット

この街から見上げる空
無限の雨雲が覆う
太陽の光が恋しくて
たまらないんだ

この惑星のどこよりも
雨の日が多すぎる街
まるでどこかの幻想みたいな
架空の街か

降水確率0など
的中したためしもなく
それが僕からポジティブを消し
落胆させる

体を焦がすほど熱い
夏は今年もここには
来ないのか、耐えられないよ
どうなっているのだろう

熱い日射しが降り注いでいた頃の
夏の日、避暑地のように駆け込んだCoffee House
君と二人で飲んでいたアイスコーヒーの味がまだ
忘れられずそれが君への恋しさにつながるよ

日射し射さない街の姿
部屋の中から硝子越しに
ただ眺めてた、無意味なまま
ただ時間だけ潰れていくだけ
虚しさだけが僕を縛る
続く雨が切ないDisappointed Rain

         *

雨雲に覆われた空
雨に打たれながら見上げ
もう戻らない陽の射すあの日
思い浮かべた

君が僕の元から消え
残された僕にはもう
寂しさと虚しさばかり
涙さえも虚しくて

真夏の暑い日射しが照りつけた夏
あの頃君と作った思い出の数々
僕のパソコンに収めて今も時々見ているけど
青空の失われたこの街じゃ寂しさ煽る

傘も差さずに立ち尽くして
1ミリすらも動かないで
雨に打たれて一人泣いた
この寂しさを癒やすものなど
もうこの街にありはしない
僕の前にはもう何も見えなくて
それは僕の物語の終焉

僕の心が叫んでいる
あの日に時を戻したいよ
あの時僕が君の腕を
つかんでいれば今が違ってた
やりきれなさが僕を責める
そんな僕を濡らしたDisappointed Rain

    *        *

あの時僕が心に抱え込んでた想いを
思い切って打ち明けられていれば
「僕は君のことが好きだ」、その一言が言えなかった
でもこの後悔は避けることが出来たのだろうか

降りしきる雨、止むこと無く
雨雲の群れ、絶え間も無く
この街はもう光射さず
闇に覆われ閉ざされたまま
闇の街へと姿を変え
どんな季節もこの姿を変えずに
降り続くよ、それは永遠の雨

この街中の違うビルの
部屋の中から硝子越しに
ただ眺めてた、切ないまま
ただ時間だけ潰れていくだけ
虚しさだけが僕を縛る
続く雨が悲しいDisappointed Rain

00:00 / 05:21

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

Disappointed Rain

かつての彼女はもういない。
多くの思い出を作った過去、特に夏に多かった思い出。
すべては遠い過去へと消えた。
そして、それに追い打ちをかけたのは気象変化だった。
彼の住む街は、その気象変化により永遠に晴天の訪れない、永遠に雨が降り続く街と化した。
あの頃に戻りたいという彼の思いは彼自身を失意の底へと沈めていく。

KAITO処女作「Dance」から3年3ヶ月ぶりのKAITO2作目。

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投稿日:2016/06/01 17:02:15

長さ:05:21

ファイルサイズ:7.4MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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