1
ふと気がつくと独り部屋にいた
何も分からない ただただ独り
隣の部屋にはなんにもなくて
不気味な気配 漂わせていた
下へと降りて入り口出れば
ひたすらに続く大草原へと
空飛ぶ魚 親子の影が
崖へと私を誘っていた
広い草原 不思議な遺跡
狂った都に 暗闇の世界
全てが全て 私の夢と
気がついていたよ
今日はサヨナラ
明月壮には不思議が溢れ
明月壮には異形が集う
明月壮は私の夢か
明月壮に常人はいない
小鳥の声も
空の光も
宇宙の果てへ
続く導も
それらも全ては私の夢で
明月壮に現実はいない
2
また気がつけば暗闇の中で
血まみれ道路に心中車
首吊り少女 首なし女
カンコンカラリと空き缶が跳ねる
倉庫の中で男は笑う
拳銃を持って無差別殺傷
歯車を眺め空へ落ちたら
玩具箱の中彷徨っていた
愛が溢れる 兵隊踊る
玉座の間には 踊り踊る二人
視線を合わせ 光浴びれば
全てを忘れて
今日もサヨナラ
金魚がゆらめくエレベーターに
煙を吐き出す無数の筒に
終わりの見えない道の向こうに
羊の現る牧場の果て
死ぬ日の決まり
終わる約束
蛙にさわり
本も埋めたと
それらも全ては私の夢で
明月壮に現実はいない
V
夢の世界と現実は混ざって
みるみるうちに夢に引きこもる
S
明月壮には生死が詰まり
明月壮では不気味が現実
明月壮は何かを宿す
上にも下にも夢が蝕む
京の都に
昇る満月
光を放ち
妖しく光る
それらも全ては私の夢で
明月壮に現実はいない
明月壮に現実はいない
明月壮に現実はいない
明月壮に現実はいない
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