授業中。
隣のリンのクラスは体育の授業らしい
リンが活発に動き回っている
あの頭に乗っかった白いリボンがすぐにリンの居場所を教えてくれる
よく疲れないな...
窓越しからリンを見ているレンは小さなため息をついた
すごくすごく好きなのに彼女は気づかない
周りから見たらすごく分かりやすいぐらい自分は彼女に接してるつもりなのに
当の本人は分かってなのか分からないでなのかそんな気配を見せてくれない
分かっててしてたらかなり悪質だ。
この前の帰り道だって人が必死で理性を抑えてる中
リンは腕に絡みつき「ね、近くにカフェできたの!行こうよ!!」などと言ってきた
しかも、リンとレンの身長から考えてどうしてもリンが上目使いになってしまう
どうしても目線が変な方向に行くため
レンはリンのことを見ないように必死だった。
あ、手ぇ振ってる
リンがこちらに気づいたのかレンにブンブンと大きく手を振っている光景が目についた
口がパクパク動いているが何を言っているのか全くわからない
少し眉を下げて何を言ってるかわかんないという表情を作ると
それが伝わったのかリンは手を振るのをやめて頬を膨らました
嗚呼、可愛いな
もうなんか末期かもしれない
触れたいなー
でも、触れたら多分制御できなくなるんだよなぁ
てか、まだ告白もしてないしなぁ
あいつは俺のことどう思ってるんだろう...
なんてことを考えているとリンが友達と何かを話していた
ん?何か様子おかしい
友達と話してたリンはいきなり顔を真っ赤にし、首を横に振っていた
そしてちらっとレンの方を向くと顔を更に真っ赤にし逸らした
は?なんだよ。あれ
意味がわからないレンはリンから視線を逸らし、前を向く
だが、どうしても気になりまた窓の外に視線を向けるとリンがこっちを見ていた
顔を赤くしてボーッと。
本人は気づいてないのか顔を赤くしたまま考え込んだり、しょ気たりしている
そんなリンを見てレンは苦笑しリンが見てないだろうと思い口を開いた
あ い し て る 。
声に出さず口パクで聞いてない本人に向かっていった
はずだった。
ふと気がつくとリンがたこのように顔を真っ赤にし金魚のように口をパクパクしていた
震える手でレンを指刺しているリン
パクパクパクと口が動くだけで何も発されてない
そんなレンはニヤと笑いかけた
あいしてるよ、リン。
それを見たリンはとんでもない速さでレンの視界から消え去った
今日の放課後追いかけっこかな
そう呟いた彼の顔は今日一番良い顔をしていた
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