もし君が死ねば大団円と思うことも
ひい、ふう、みい……いや、もっとあったか
花言巧語の口直しにでも如何でしょう
汚れた手を合わせ祈っても飯事みたい
それじゃあどうしようか
幾年 風霜で拭おうと消えることはないだろう
まあ、今更そんなことで君を嫌いになったりしないよ
誰の為に背負う罪も 指を折っていくつ数えたって
行き着く先なんか同じでしょうから
藍を飲み込んだこの夜に それでも縋る覚悟なら
見えぬ傷が布や皮の下で膿んで腫れて腐る前に
切り落とすくらい訳もない筈だろ
これで終幕と言い聞かせて
終わらせられるようなものなら良かったけど
無駄話をする口があるだけマシだろうね
花筵下で眠るのは 頑是ないあの日の亡骸
今際で見るような春宵は杳々 すべて夢に似たり
まあ、今更そんなことで君を嫌いになったりしないよ
締めた指先の熱も脈も 切先の躊躇いも
感覚的には同じこと だけど
拉げた花を捨てるように この手を離してしまえれば
哀も憎も痣も傷も抉り舐めて塞ぎあった日々を
忘れて笑って生きていけるんだろうか
一切は過ぎれば草露 何れ今日も
慰め飽いては恥を重ねるんでしょう
見送るものばっかり増えていくね
華やいだ跡は呆気ない程に頽唐
鈍んでいくこの夜に それでも縋って生かせて
見えぬ傷が布や皮の下で膿んで腫れて腐ったとて
切り落とすくらい訳もないんだから
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