コンセプト:
原曲が桜視点でしたので、桜=ミクという風に解釈して関連付けをしました。
ある桜の木をミクに見立てて、リンが歌っているような感じです。
聴いているとどこかで原曲が垣間見れるような歌にしたいと思いました。
また、原作者から和風テイストが欲しいということでしたので、なるべく和語を使うようにしました。

ストーリー:
施設で育つ孤児の姉妹がいました。姉の方が優等生で歌が上手でした。
ある日、娘を欲しがる裕福な夫婦が施設を訪ねました。
彼らは娘を歌手にしたいと思っています。
しかし、1人しか引き取ることができないといいます。
彼らはミクを引き取りたかったが、ミクは彼らに失礼な態度で拒絶しました。
ミクは自分のことよりも、リンに幸せになって欲しかったので、あえてそういう態度をとりました。
月日は流れて、歌手になったリンが昔を振り返っている歌です。

C0:
時間的にはC3の後の話です。回想シーンの1番に続きます。

A1:
ミクとの別れのシーンです。最後なのにありきたりな言葉しかでてこないことに戸惑っています。これらの言葉は形式的で、あまり意味がないこと実感しています。

B1:
別れになんかの理由があるんだろうなみたいなことを示唆しています。
名残惜しいけれども、仕方ないねと諦めも入ってます。
2人の別れに華を添えるかのように、突然に風が吹きだし桜が鮮やかに、舞い散り、包み込みました。

C1:
悲しい顔をして別れると、心配をかけるだろうと思いで、懸命に笑顔でいよう、しっかりと別れの言葉を伝えようとお互いが思っています。
しかし視線はどうしても、うつむき気味になってしまいます。
少しの間、別れを踏み出せないで佇んでいた2人だが、ミクはお姉さんでリードする立場なので、ミクから別れを切り出して背を向けて歩きました。
この後ろ姿が、リンが見た最後のミクの姿です。霞の中にさっそうと遠ざかる少女の髪が、とても幻想的に映りました。

A2:
月日は経って、リンは歌手として成長しました。今の状況でいられるのは、ミクのお陰だから、本当にこれで良かったのかと今でも悩んでいます。本来ならば、ミクがなるべき状況かもしれないからです。ミクの幸せを奪ってしまったというような気持ちはどこかにあります。
ミクと別れた春になれば、やはりあの日を思い出し、あの桜の木の下に来てしまいます。そこで待っていたのは、誇らしげに咲く桜の木でした。
まるで、リンが悩んでいることを知っているかのようでした。
桜の木を見ていると、自分は元気にやっているから、心配しないで成長して欲しいとミクが語り掛けているようでした。

B2:
ミクはあの時に自分と引き換えに、リンに幸せをくれたので、心に迷いを頂いて、立ち止まってしまうことは、ミクの行動を無為にしてしまうこと。それはミクの本意だろうし、ミクを悲しませる結果になるだろうと思いました。

C2:
自分がミクにできることは何もないけれど、せめて成長した姿を見てもらおうと、空に向かって歌いだしました。
それに呼応するかのように、桜の花が一斉に舞いだしました。木々はざわめき、水面は揺れ、新たな生命が生まれるような躍動でした。
その中で、リンは心の変化を感じ、新しい自分を見つけることができました。

C3:
新たな自分を見つけさせてくれた、桜に感謝します。もしも、こんな境遇でなければ、きっと2人で歌っていただろう。せめて、気持ちだけでもと2人の思い出だった歌を歌います。
すると、リンには桜の木が本当にミクであるかのように感じました。ほんの少しの時間であったけど、リンはミクと歌えて幸せに感じました。
(ここの歌詞を原曲と同じにしたのは、ミクとリンのシンクロ具合をイメージしました。)
ただ、この幸せな時間も長くは続かず、ミクは桜の木に戻り、桜の花びらだけを残しました。それは、桜の花びらが優しく包んで、リンの今後を祝福してくれました。
この後、C0に繋がります。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢見る桜 ~ Cherry Dream ~ ストーリー

私がイメージしたストーリーです。一応、生き別れを想定して書きましたけど、死別にした方がいいのかなぁとか、今でも思ってたりします。まぁ、解釈次第でどっちにでもとれるから、いいとは思いますが。

概要としては、別れを後から思い出す歌ってことですね。別れの理由はリスナーそれぞれが想像してみるのも面白いんじゃないでしょうか。

こういう話は、リンレンでやれよという突っ込みはスルーします。

閲覧数:100

投稿日:2010/01/12 20:06:27

文字数:1,656文字

カテゴリ:その他

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