彼女は頬杖を突き 流し目で窓の外 眺めて潤んだ
瞳 反射して映る青 綺麗な青 憂鬱な青
意味深な黒髪が舞う 誘惑するのは 誰の為

卑猥な臙脂のスカーフ 解いちゃっていいかな
無造作に纏めたこの気持ち ばらまいちゃっていいかな
規則的に並んだ机 飛び越えちゃっていいかな
淫らに乱れた不純な願望 無理やりにでも叶えて
いいかな。

ばっと掴んだその白い腕 悍まし麗し潤朱の哀
見開いた目にはわたし 独占した彼女の脳内
でもさ、すぐにさ涼しい顔して 人差し指おもむろに
口の前あてて 「ふたりの内緒」と 艶めいた微笑み 
ずるいやつ

彼女はペンをくるりと回し 単調な独り言について考える
わたしはというと 真っ白なノートになど目もくれず
細く長い彼女の指先 一人溜息押し殺していた

ただのクラスメイトAが 彼女の中のお友達に
ただのお友達Aが 彼女の唯一の親友に
あと何歩 駆け上がったら 彼女の中の特別に
特別なわたしになれるのでしょうか
長い睫毛も 膨らんだ唇も 尖った耳もぜんぶぜんぶ
わたしだけに。

そっと寄り添った柑子色の影 重なる気持ちに自問自答
口開いたのは彼女 強盗されたわたしの心臓
やっぱさ、わたしは敵わないんだって 惚けた頭で出た結論
離れた距離に もどかしさ募る 目の前のあなたは
泣いてるの?
流れた紺藍溜まった愛が しとしと降る降るてのひらに
飲み干したそれは甘ったるい寂 震える口で何笑う
凭れておいで脆い君

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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色彩恋情

わたし こいをした はじめての、 17さい。

閲覧数:84

投稿日:2012/06/27 23:30:04

文字数:622文字

カテゴリ:歌詞

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