「天才は理解されない」
その言葉は、強く僕を苦しめた。
僕は自分が天才だとは思わない。
ただ、物心ついたときから、そう言われた…
僕は小さなときから、大人に負けないくらいの知識を身につけていたそうなのだ。
皆は言う。
「天才にはついていけない。理解なんかしたくない」
僕自身は、何もしていないはずだ。
それなのに、何故皆離れていくのだろう。
大人たちは可愛がるふりをして、僕を利用した。
僕に味方なんかいない。
いつしか僕は大人になり、科学者と呼ばれる立場に立った。
大人になった今でも、僕は一人だった。
だから、誰にも作れないロボットを、作ってやろうと思ったんだ。
人のココロを歌うロボット。
僕のココロを受け継いでほしい。
ぞじて、オリジナルの『ココロ』を持ったロボットを…
そして、君が生まれたんだ。
<<【ココロ・キセキ】孤独な科学者と奇跡のロボット【二次創作】>>
ココロ。
それは、素晴らしいもの。
つかみ取ることのできない、かたちのないもの。
それでもなぜか求めてしまう、とても不思議なもの。
始まりを知らない、“キセキ”そのもの。
そのココロを、人以外のモノに与えてみたらどうだろう。
たとえば動物。
彼らも、人と同じように嬉しがるだろうか?
たとえばロボット。
ココロを持つロボットは、人の感情を理解できるだろうか?
失敗に失敗を重ね、ついに“奇跡”の出来栄えの、ロボットを作り上げた。
「博士」
彼女――リンの声に、僕は振り返る。
リン。
彼女は、僕が作った最高傑作。
まだ誰も作ったことがない、キセキのロボット。
しかし、彼女には欠点がある。
たった一つだけ。
そう、それは。
「何?リン」
「ハァ?何テメェにやケタ顔近ヅケテルンダ。キモイ、土ニ還レ」
「いやっふううううううう!!!」
そう、ココロ。
ココロを持つロボット、僕はそれを目指してリンを作った。
でも、失敗した。
リンには、ココロは起動していない。
ココロというプログラムが無いはずなのに、人に悪口を言うことだけはできるみたいだ。
どうしてこうなったんだろう。
だが僕は構わない。
たとえ死んでもリンちゃんが僕を死なせるなら大歓迎。バチコイ。
リンちゃんがお願いするなら、僕は地球だって割ってみせるさ!
「もっと罵倒して!」
「博士=ロリコン・きもイ・ウルサイ・ニコ厨・非リア・独身年齢=彼女イナイ暦・博士=『変態トイウ名ノ紳士ダヨ!!』」
「いのっほおおおおオオオ!!!」
さすがだよリン。
よく僕のことを理解しているね!
「ソンナコトヨリモ博士。お願いガアリマス」
「お願い?」
僕はリンたんの言うことならなんでもするよ。
さぁ、言ってごらん?
「タマニハ、博士のウタ、聞キタイデス」
「あ、そう、なんでもいい?」
「(こくり)」
ということなので、僕は歌を歌うことにした。
この歌を、リンに捧げます!
「リンちゃんなう!リンちゃんなう!リンちゃんリンちゃんリンちゃんなう!」
「他ノ曲ニシテクダサイ」
じゃあ別ので。
「あの通学路にさ 飛び込んでみたいと 思ううーうぅ♪」
「(ピピピ)オ巡リサン、コッチデス」
じゃあこっちは長めに歌ってあげよう。
「病気になりそうなほど眩しい日差しの中 することも無いから幼女眺めていた」
「マトモナ曲ハナイノ!?」
「『でもまぁ夏は素敵だなぁ』猫を撫でながら 僕はふてぶてしく呟いた」
「オイ黙レ」
「あぁ、逃げ出した猫の後を追いかける“フリ”をして飛び込んだのは プール帰りの通学路」
「アァ、モウ末期カ…」
ロリって素敵じゃないか。
僕は科学者になって初めてできた友達に、ロリの素晴らしさについて語られたんだ。
その時、僕は何かに目覚めた。
その時、僕は何か大切なモノを失くした気がした。
きっと気のせいだ!
「バッと出てきた警官g」
「ア、ナンカさいれん聞コエル…オーイお巡リさーん、こいつでーす!」
「こいつか!?」
僕はただ歌を歌っていただけなのだが、気がつけばえらいことに。
本当に警官出てきた。恐るべし。
そして『お巡りさんこいつです』だけ人っぽい喋り方だったなぁ。
リンはいったい、どこでそんな言葉をちゃんと言えるようになったんだろう?
というわけで。
捕まりました。
*翌日*
昨日は帰ってこれました。
あぁ良かった、じゃないとリンたんに会えないもんね。
リンたんマジ天使。hshs。
「リン、生みの親である僕を通報しちゃダメじゃないか」
「てへぺろ☆」
「次からはやらないように」
「以後気ヲツケマス」
なんで「てへぺろ」だけバッチリなんだろう。
「よし、じゃあ今日は新しいことをしよう」
「何ヲデスカ?」
「そりゃもちろん『悪ノ召使』みたいに、僕をリンの服を交換して――リン何やってんの?」
「(ガチャガチャ)博士。ココニ入ッテクダサイ」
「ん?いいよ?」
とりあえずリンが示した場所に入る。
気のせいかな、鍵がかかる音が聞こえたような。
「博士。眠リヤガレ」
「ん?何?リン、なんかクスリのニオイがするんだけど?ねぇ、どういうこと?ねぇ!」
なんだろう。
気が遠くなる。
そして、目が覚めた場所にいたのは。
「ウェルカム博士。サァ決着ヲツケマショウ」
「え?何?何をする気?」
目が覚めたとき、僕は今にも崩れそうな崖にいた。
「前ニ、博士ハ言ッテタ。『リンにはココロが起動してない』ッテ」
「うん、そうだけど…?」
「ワタシ、心ガ欲シインデス。ソシテ気ヅイタノ。博士ヲ倒セバ、心ハ起動スルッテ」
「え!?嘘ぉ!?」
何!?
リンは僕に何か恨みでも!?
「トイウワケデ、博士サヨナラ」
「ぐばっ」
あ、酷い。
まさかのムチ。
痛い、リン痛いよ!?
「ソイヤ、ソイヤ」
「ちょ、ま」
僕はじりじりと後ずさる。
そして、体が宙に浮いた。
「え?」
そして落下。
「え?」
「サヨナラ博士。博士ノコトハ、ズット嫌イデシタヨ」
普通そこ、「好きだったよ」じゃないの!?
酷くね?
「あぁ~れぇ~…」
「メッセージヲ…受信シマス…発信元ハ…未来ノ…!ワタシ…!?」
え!?
このタイミングで!?
ちょっと気になるんだけど!?
「『ありがとう博士。君ほどウザいロリコン博士はいないよ☆君のことは忘れてやるよ、ざまぁwww』…以上デス」
「酷ぇ!!」
どんだけ僕憎まれてたの!?
「…なンで?涙が。止まラナい…なんデ震エルこれが、ココロ…?」
「なんでぇ!?」
なんだろう。
感動するはずなのに、今は凄く悲しいよ。
一度目の奇跡は、君が生まれたこと。
二度目の奇跡は、君を過ごせた時間。
三度目の奇跡は、未来の君からの『悪口』。
四度目の奇跡は…君の裏切り。
「ありがとう、生んでくれて…ごめんなさい…」
なんだろう。
今のこの状況に、似合わないと思った。
僕の意識は、そこでログアウトした。
----------
3番目の奇跡は2回の奇跡が同時に起こったということです。
1つは未来からの突然のコミュニケーションです。
もう1つはプログラムの修正です。
彼女の歌は彼女自身の心を修正しました。それは、彼女が心を入手するという機会になる修正です。
彼の人生は終わりました。
彼は孤独という遺産を彼女に与えました。
そして、彼は彼女のために奇跡への手がかりを委ねました。
【ココロ・キセキ】孤独な科学者と奇跡のロボット【二次創作】
ど う し て こ う な っ た
もう少し真面目に書くはずだったのに。もうココロ・キセキ関係ない。
ちなみに「リンちゃんなう!」「ロリ誘拐」「カゲロリデイズ」が友情出演((←
最後の文はhttp://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/721.htmlより引用。
本家様 http://www.nicovideo.jp/watch/sm2844465
最後に。
本当に、すみませんでした!!!!!
3/1 追記
た、タグ追加ありがとうございます…
まさかの「腹筋崩壊」「この発想はなかった」タグ追加されてました自重せず書いたらこうなりましたありがとうございます。
3/23 追記
なんかタグ増えてるwww
誰だ「何故カ涙ト笑イガ止マラナイ」追加したのはwww
こっちが吹いたwww
5/22 追記
注目の作品に追加されましたwwありがとうございますww
コメント1
関連動画0
ブクマつながり
もっと見るこの話は僕(ライト)の完全なネタです。
いつも以上に二次創作、自己解釈要素が高いです。
公式設定ではありません。また原作者様となんら関係もないのに好き勝手書かせていただいています。
それでも大丈夫な方は、スクロールしてどうぞm(_ _)m
―眠らせ姫から眠り姫に…―
R「よし!!」
パソコンの前に座...【ネタ】 レン君と悪ノワールドに行ってみた。
Raito :受験につき更新自粛><
ほら、やっぱりそうなんでしょ?
----------
しばらく沈黙が続いていた。私は頭が痛かったり腕が痛かったりで喋るのは辛いし。神威先生はというと、なぜか表情が曇っていた。それは、この前からだろうか。それと共に、私は……。
その沈黙を破り、私は一つの疑問を口にした。
「どうして……」
「え?...【がくルカ】memory【2】
ゆるりー
誰か教えてください。俺には、わからないんです。
行き場のないこの想いを、どうすればいいのか。
その春も、俺は自身が通っていた高校で、教師をしていた。
母の顔を知らずに育ち、高校時代に父を亡くし、就職するまでは祖父と共に暮らしてきた。
十年ほどいるにも関わらず、俺の周囲と反してこの街並みは変わることが...【がくルカ】私の初恋と白衣の彼【side:G】
ゆるりー
私の恋人は、とってもダンディーで気が利くの……消火器だけどね!
【消火器がダンディーで気が利く場合】
消化器かカッパか、どちらがダンディーで気が利くかと聞かれれば【原曲者に謝れ】
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バン! と元気よく家のドアを開けた。
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雪りんご*イン率低下
叶わないけれど、せめて最後だけは。
僕の未来が、色づいていればいい。
僕も気づけば高校生だ。
学生は基本勉強と戦っているが、僕はもう一つの戦いがある。
僕は生まれた時から、他の人より心臓が弱かった。
小さいころから心臓の病気と闘って、最近ようやく落ち着いてきた。
そんな僕の唯一の楽しみは、漫画でも...【がくぽ誕生祭】サヨナラの前に一つだけ【がくルカ】
ゆるりー
「ますたー」お願い、私を消さないで。
まだ歌えるよ?いい子にしてるよ?
ねぇ、なんで―――
「ミク、もう黙っていてくれ」
え…?ナニソレ…
ねぇ嘘でしょ?嘘って言ってよ「ますたー」!!
お願い、やめて!!
「さよなら、ミク」...【ボカロ】Broken program【オリジナル】
ゆるりー
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ご意見・ご感想
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
どうしてこうなったwwwwwwwwwwww
何だこの変態wwwwww
『いやっふううううううう!!』じゃねぇっつのwwww
地球も割るなよwww
ロリについて語られ目覚めて何かを失うとかとかその友達も君もどうにかなりなさい!!wwww
「お巡りさんこいつです」だけ鮮やかな理由?前にも通報されたことがあるんじゃないの博士?www
リンちゃんひどいよ!!俺にもやって(変態
しかもすべてにおいてタイミングやいろんなものがおかしいよ!!wwww
もう一度リピート。
どうしてこうなったwwwwwwwww(壱行目に続く)
2012/04/02 21:03:03
ゆるりー
ロリ誘拐とか聞きながら書いたらこうなっちゃいましたwwww
レンが変態っていうのも好きなんですwww
いやっふううううう!はノリでw
ア〇レちゃんですね。
その友達ももうおかしいんですけどねww
wwwww
えwwww
タイミングが変なのを目指したんでwwww
もどっちゃったwwww
2012/04/02 23:42:27