最終章  

瑠偉との不思議な生活は少しづつだが増えて来る様になっていた。
毎週、「水曜日」にだけ帰って来るだけだった関係だが、今では「水曜日と金曜日」に
なっていた。
彼との生活は私にとっては「幸せ」だと思わせてくれる生活だった。
今日は金曜日、いつもの時間に家のチャイムが鳴り、彼が家へと「ただいま」と
帰って来る。
心が穏やかになる、そんなふんわりと思う感覚だ。
彼は、私に「紅茶でも入れようか」そう聞き、「そうだね、ありがとう」と素直に応える。
彼も私に合わせてくれるかの様に二人分の紅茶を入れ、テーブルへと運んでくれた。
そんな彼に私は満面の笑みで「私の最期を看取ってくれる?」なんて事を言って
「勿論だよ…」悲しそうな顔を見ては何故か安心している私が居た。
「ごめんね、長生きするからそんな悲しそうな顔をしないで」私は彼にそう伝えた。
「最高」なのか「最低」なのか私は「最善のパートナー」との生活にこれからも安心感を覚えるのだろう。
「瑠偉、愛しているよ」そう伝え、彼も私の事を優しく抱き締めながら「僕も愛しているよ」
そんな今更ながらの最期になるであろう「パートナー」と眠りへと堕ちて行く。
眠ってしまった瑠偉へと「私は幸せだよ、瑠偉」と話しかける様に独り言をいい、
玄関先へと煙草を持って外へと向かう。
「孤独感」を感じる事のなくなった私は煙草に火を点け、煙の行く方へと目を向ける。
煙は真っ直ぐと上の夜空へと昇っていく。
「私は今幸せだよ…」と主人へと向けたかのような独り言を呟きながら煙の上がった夜空を見上げていた…。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

煙の行方

彼との不思議な関係へと発展したその後。

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投稿日:2024/02/29 22:12:44

文字数:669文字

カテゴリ:小説

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