焼き付いた痛みも
張り付いた迷いも
やりきれない夜も越え
絡みつく不安も
悲しげな瞳も
捨てて翼を広げて

願うことさえも気づかずにいた
不自由過ぎるこの世界
何も知らずに無邪気なままに
奪われ続けた希望
本当は誰も分かっていたはずさ
それは儚い幻燈と
無力なままで目を覚ますこと
恐れ怒りさえ殺した

叶わないなんて思わなくていいさ
いつの日にか今を懐かしむ時
笑っていたいから

言えなかった言葉も
言われなき恥辱も
隠せない過去も捨てて
知らなかった未来に
見えなかったシルシに
心に降る音のままに
羽ばたける風を掴んで

歪んだ世界目を逸らしたくない
満たされない気持ち誤魔化たとしても
辿り着けはしない

焼き付いた痛みも
張り付いた迷いも
やりきれない夜も越え
足りなかった覚悟も
甘すぎた理由も
碧き旋律に変えて
仄かに光る想いの欠片
この空巡りもう一人のキミへ