あの日の記憶とこんにち／flower

消してしまいたい今日この頃
滲んで　混じった色
無邪気に遊んでいたあの頃
走馬灯　蘇る

手首に出来た傷跡
茶色く濁った傷跡
握り締めて
重い瞼を閉じる

儚いな　開けたくない明日
来ないでと願う今日（こんにち）は
嫌な　思い出消してしまいたい今日この頃

ずっと隠していたかったこの感情
もっと誰かの愛を感じたかった
ずっとこのまま眠って　眠って
忘れたかった
ずっと守りたかった清き処女を
こんな日で終わらせたくない

今度は足に出来た傷跡
鮮血が綺麗で
まるであの日の夕焼けみたい

儚いな　散りゆく夏の花火ら
来てほしくないと思う今日は
良き思い出を心にしまって

ああ、見たくないの。
カーテンを閉めて
花火らの音を聞いて
大きな音が
部屋に散って
私はゆっくり
思い瞼を閉じた。

ずっと隠していたかったこの感情
もっと誰かの愛を感じたかった
ずっとこのまま眠りについて
忘れたかった
ずっと守りたかったあの日の心
こんな感情　早く捨てたい

花火と共に散りゆく体
都会に日が満ちた
赤い夕陽　眩しい　
瞼を閉じても分かる　この感じ
あの日と似てる　夕焼け空だ。