終わりかけのノートに 気付いても
放っておくようなぼくは
最後のページで いつも困るんだ

「あれほど言ったのに」って キミにまで
怒られてるようなきもち
今頃になって ようやく気付くんだ

ふたりの物語の続きを
書くページはもうない

始まりのページからはぼくたちの好きが溢れて
懐かしさと眩しさが今更に頬を伝う
きみが好きだった
確かにきみが大好きだった
何度 何度も刻んだのに
めくる日々の隙間からきみの笑顔がこぼれてく
今のぼくにはそれを拾い集めるすべもない
きみが好きだった
今でもこんなに胸が叫ぶ
きみのいない部屋


何気なく毎日を 過ごしても
振り返れば鮮やかで
だけど少しずつ 色あせていくよ

思い出の縁(ふち)をなぞってみても
過去はもう取り戻せない

いつからか物語をサボり始めたぼくだから
走り書きのきみの気持ちをいつも見過ごしてた
寂しかったきみを
この腕で強く抱きしめたら
今も 隣で笑えたかな
めくる日々の隙間からきみの笑顔が消えていく
今のぼくにはそれを止めてあげられるすべもない
きみが好きだった
あきれるほど虚(むな)しく響くよ
きみのいない部屋


まっさらなノートを
ひらいてみたって
ふたりの物語の続きは
もう二度と始まらない

始まりのページにはぼくだけの好きが漂って
読み手のない想いばかりをただ書き綴(つづ)ってる
きみが好きだった
確かにきみが大好きだった

始まりのページからはぼくたちの好きが溢れて
懐かしさと眩しさが今更に頬を伝う
きみが好きだった
確かにきみが大好きだった
何度 何度も刻んだのに
最後のページにはぼくはなんて書けばいいんだろう
乾いたペン先が言葉を探し彷徨(さまよ)ってる
「ごめんね」「ありがとう」「幸せでいて」なんて言えずに
そっと閉じたノート

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ラストページ

物語を上手に終えられないまま
ぼくはそっとノートを閉じる

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投稿日:2020/09/20 16:36:34

文字数:763文字

カテゴリ:歌詞

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