------無機質な空の色------


私の視界に広がるのは、テレビでも見たことのない場所。これは…未来都市？


クワガタはのんきに肩を這う。


って言うか………








ここは、いったいどこだろう？








<<クワガタにチョップしたらタイムスリップした>>







愛らしいペットのクワガタ(リボン付けてるからきっと♀←)とじゃれていただけなのに…


いったい、何が起きたの！？


なんか、もう…何コレ！？まったく見たことのない建物(なのか？)が並んでるし！！


ここは本当に地球か！？


こんなことになるなら、今日の学校の帰りにクレープ食べてこればよかったよ！！


携帯もってきたか！？…持ってきてねぇ！！


っていうか私は今、手ぶらだ！！


何も持っていないの当たり前じゃんか！！


もうお腹すいたわ！！


今、何時だよ！


と、パニックを起こした私は何度も、のんきなクワガタにチョップし続けた。



「戻れ！戻れ！いつもの日常に戻れ！こんな意味不明なところから戻れ！くぉらクワガタ！戻れって言ってるじゃん！はよ戻らんかい！」


と、なんかいろいろ叫びながら路上で昆虫を(チョップしながら)襲う私に…


現代生け花みたいな、変な髪型の警官が


「そこの路上で昆虫を襲ってる緑髪のリアス式歯並びの変な君！」


と声をかけてきた。



変に長いよ一言が！


あとアンタの髪型のほうが変だよ！


しかも未来人にコンプレックスを指摘されたし！


お…お前の祖先にいたずらするぞ！こぉんのやろぅ！


しかもなんかこういう奴、私の日常にいたぞ！


えーと、…がくぽさんだぁぁぁぁ！


この警官、がくぽさんに似てるぞ！


余計な一言とかが、がくぽさんに似てる！


よし、日常に戻ったらがくぽさんにいたずらだｗ


…ってこんなこと考えてる場合じゃねえよ！


平成原人こと、私は涙目で訴えた。


「ク、クワガタにチョップしてるだけです！それ以外は何もしてません！」


…自分で言っておいて、なんか変な一言ですなぁ。