いたいほどに青い空のむこうに
聞きとれない声を探してる
くるおしくてかざすたよりない手に
つかめそうな雲は　ないみたい

なんでもないことでも
おしげもない言葉　くれた
ひたむきな瞳が
まっすぐに前を見ていた

届かないこの歌も
聞こえない音色も
もう　全部
ぐしゃぐしゃに　丸めよう
届かない　分かってる
聞こえない　知ってる
だとしても　全力で投げるのさ


たちこめてく重い雲にはばまれ
見えもしない姿　探してる
雨にぬれることは問題じゃない
傘をたたく音が耳ざわり

なんにもないときでも
おしげもない笑顔　くれた
やわらかな瞳で
まっすぐに僕を見ていた

分からないその機微も
かわらないしぐさも
もっと　全部
ぎゅうぎゅうに　抱きしめて
分からない　分かってる
かわらない　知ってる
だからこそ　全力で想ってた


朱色にかわってく
逃げ出しそうな空
いつまでも刺さってる細いトゲ
託してた流星は
燃えて尽きてしまった
遠ざかる彗星は帰れない

伝えたい　戻りたい
はなさない　消さない
ほどかない　つなげたい　忘れない

分かりたい　解れない
かわりたい　かえたい
届けたい　聞かせたい　ありがとう


見上げる空
きらめいた明星
伸ばした手を
そっと　握った




▼ひらがな版▼

いたいほどにあおいそらのむこおに
ききとれないこえをさがしてる
くるおしくてさがすたよりないてに
つかめそおなくもわないみたい

なんでもないことでも
おしげもないことばくれた
ひたむきなひとみが
まあすぐにまえをみていた

とどかないこのうたも
きこえないねいろも
もおぜんぶ
ぐしゃぐしゃにまるめよお
とどかないわかあてる
きこえないしいてる
だとしてもぜんりょくでなげるのさ


たちこめてくおもいくもにはばまれ
みえもしないすがたさがしてる
あめにぬれることわもんだいじゃない
かさをたたくおとがみみざわり

なんにもないときでも
おしげもないえがおくれた
やわらかなひとみで
まあすぐにぼくをみていた

わからないそのきびも
かわらないしぐさも
もとぜんぶ
ぎゅうぎゅうにだきしめて
わからないわかあてる
かわらないしいてる
だからこそぜんりょくでおもおてた


あかいろにかわあてく
にげだしそおなそら
いつまでもささあてるほそいとげ
たくしてたりゅうせいわ
もえてつきてしまた
とおざかるすいせいわかえれない

つたえたいもどりたい
はなさないけさない
ほどかないつなげたいわすれない

わかりたいわかれない
かわりたいかえたい
とどけたいきかせたいありがとお


みあげるそら
きらめいたあかほし
のばしたてを
そとにぎいた