感情なんていらない。
苦痛を嫌だと思う自我なんて、必要ない。

目の前に映えるもの全てが邪魔だった。
全て、ぶち壊してしまいたかった。
理由なんてない。だけど、自分の中の何かが、そうしろと叫んでる。望んでいる。

劈く爆発音、迸る血飛沫、火花、硝煙の匂い、地面に散る薬莢、残骸。全て、自分が巻き起こしたもの。そしてこれからも、巻き起こすもの。

貫かれる痛み、押しつぶされる痛み、それに比例して湧き上がる殺意と逆上。それらに後押しされた腕はさらに、その猛威を振るった。

もっと壊す、砕く、潰す。
そして、もっと傷つけて、もっと傷ついてやる。

「私は、そういう生き物だから」



私はただ、貴方たちが大好きなだけ

貴方たちが心に受けている痛みを、変わってあげたいって

抱えている悩みを、消し去ってあげたいって


私はそれしか望まない。それしか分からない。それだけ、ただそれだけに引っ張られて、引き摺られて、壊す。傷つく。傷つける。


私はこれからも戦い続ける。
貴方たちが大好きだから。

一人じゃないって、分かってもらいたいから。




感情なんていらない。
苦痛を嫌だと思う自我なんて、必要ない。

感情なんていらない。
自我なんて無い方がいい。その方が、いつでも自分に正直でいられるから。

嫌いな誰かのために、戦うなんて出来ないはずだから。



ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

「貴方たちが、大好きだから」

ブラック★ロックシューターの空っぽのはずの心境。空想100%。自分でも分からなくなった\(^o^)/

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投稿日:2012/03/30 01:26:26

文字数:585文字

カテゴリ:小説

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