プライドレス

投稿日:2010/08/15 14:15:57 | 文字数:1,409文字 | 閲覧数:55 | カテゴリ:歌詞

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自信喪失曲。

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TEXT
 

小さく、小さく崩れ落ちた
少しずつだけど、瓦解していく信じたもの
それがひとかけらの自尊心だったと
知ったのはずいぶん後のこと

変わらない日常に驚いて
誤魔化して、その場凌ぎで生きてみる
いつものように優しい近所の人に
ああ自分はその程度なんだって

知りたくなかったよ

ずっと昔のアルバムを引っ張り出して
名前も思い出せない友達と一緒に写っていて
それを見た人たちが「かわいいね」なんて指差して
「そんなことないよ」なんて、ちょっと謙遜してみたりした

あとで母親に聞いてみて分かったことだけど
あの写真に写ってた可愛くない方が自分なんだって
びっくりしてもう一度確認してみたら
可愛い子は高校までずっと一緒の高橋さんだった


何の変哲もない
たいして代わり映えのしない
同じような人間がやけに多いなと思ったら
自分もそこに並んでたよ

行列の先に何があるのかって
確認しようと頭を出したら
同じ事をしようとしていた
前の人に遮られたよ

自分以外が邪魔だと思ったのと同時に
ああ自分も邪魔だって、やっと気付いたよ



どうして、どうしてと叫んだ
埒が明かないので、最後の方は笑っていた
それが空笑いだったってことは
実はもう知っていた

変わっていく日常に驚いて
世間知らずなせいだと、理由を付けて生きてみる
いつものように優しい近所の人に
ああ特に期待されてないんだって

知りたくなかったよ

朝からばっちりおめかしして、その気になって
ちょっと写真でも撮ろうなんて鏡の前で携帯構えて
写った自分は鏡の中の美人とはまるで別人で
冗談っぽく友達に見せたら「同じじゃん」って言われた

あとで化粧落としてからもう一度撮ってみたんだけど
顔どころか背景の暗さにすら違いがなくて
びっくりしてもう一度回想してみたら
朝私を映し出した鏡の奥も、実はそんなに可愛くなかった


何の変哲もない
たいして代わり映えのしない
同じような髪形がやけに流行るなと思ったら
自分も同じだったよ

他にはどんな雑誌があるのかなって
確認しようと好みの表紙を手に取ったら
同じ事をしようとしていた
隣の女に睨まれたよ

この人モテないだろうなと思ったのと同時に
ああ自分も同じ格好してるって、やっと気付いたよ



知りたくなかったよ
知りたくなかったよ

何をやっても特に失敗しないから、優秀なんだって
お茶零した人を心の中で馬鹿にして、片付けるのを手伝って
よく周りを見たら自分と同じような人間はたくさん居て
皆同じように褒められていていたから、ちょっと嫉妬した

あとで高橋さんから聞いた話なんだけど
お茶零したあの女、隣の男の気を引きたかっただけなんだって
びっくりして本人に確認してみたら
こっちが恥ずかしくなるくらい嬉しそうに微笑んだ


本当は知ってたよ
可哀相になるくらい、なんでも知ってたよ


自分さえいれば
それで世界は回るのだと
今頃やっと思い出せたと思ったら
急に怖くなったよ

行列の先に何があるのかって
「ちょっと確認してくる」と列を離れたら
自分の抜けた穴は
後ろの人がすぐに埋めたよ

何に並んでたんだろうって、やっと最前列を見つけたら
ビルの屋上に靴だけがたくさん落ちてたよ



本当は知ってたよ
知ってて並んでいたんだよ


自分さえ良ければ
それで世界は回るのに


可哀相になるくらい

歌詞を書きます。
たまにイラストも。

詞を読むのが好きです。
ここは天国です。
新着から無節操にブクマします。
みんなお気に入りです。

色々とすみません。

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