(Aメロ)
ひめやか咲いた赤は貴方に酔いしれる
二人を濡らす情緒 春の長雨
無骨な指 躊躇う距離
縁側の愛 口づけて
薔薇の女達 皆 貴方に匂いづけ
身分差? 格の違い? 知らないわ
愛し合い 朽ちていく
互いに果てるその日まで
(Bメロ)
血の香 纏う素肌
硝子細工の仕草
欲しいものは貴方だけなのに
揺れる花は咲いて
(サビ)
ねぇ 誰を見てる? 何をしてる? 私なら
獅子より気高い 可憐な椿姫
視線の刃で 言葉の矢で 紅く染められど
艶(あで)やかな笑み魅せて
(Aメロ)
さよなら言わず閉めた襖がきしと鳴く
私を守るなどと口が過ぎるわ
ここで死ぬ? 笑わせる
彼と共に在る運命(さだめ)
(Bメロ)
嫌(や) お遊びはもう終わり
銀の太刀を携え
愛してる 敵が目前(めさき)でも
刹那 花を裂いて ahhh!
(サビ)
ああ 俺を見てる? 息をしてる? 彼女こそ
志士(おれ)より気高い 可憐な椿姫
視線の刃で 言葉の矢で 傷だらけの中
御姫が目を覚ましたら
(大サビ)
ねぇ 誰を見てる? 何故泣いてる? 私なら
志士より気高い 可憐な椿姫
視線の刃で 言葉の矢で 紅く染められた
花落とすのは貴方
名折れぬ誇りのprincess
椿姫 -virtue of Camellia-
mukamiさんの歌詞募集(http://piapro.jp/t/IlB4)に応募させていただいた歌詞です。
元は応募用ですがよろしければお使いください。
テーマはずばり『椿』です。
椿に命を吹き込みました。
というのも、椿には様々な花言葉があります。
「完全な愛」「完璧な魅力」「誇り」 「控えめな優しさ」「美徳」「気取らない美しさ」……
列挙すればキリがないほど、美しい花言葉に恵まれています。
しかしただ美しいだけでなく、飾らない強い女性の姿を連想させます。そんな椿の魅力にとりつかれ、椿を理想の女性の姿として歌詞を書きました。
念のため物語の補足をしておきます。
が、設定にこだわらずとも「椿姫かっけー!」と思っていただければ嬉しいです。
このお話の主人公は、(攘夷)志士と恋人関係にある女性です。彼は武士として高い地位にあり、身分の低い彼女は彼の家族や周りの女性から疎まれています。しかし当の彼女は彼から身を引こうなど考えません。
そこでとうとう、彼の関係者が彼女を殺そうと考えます。それを聞いた彼は彼女を守ろうとしますが、彼女は聞く耳を持たず、自分を殺そうとする人に自ら戦いを挑むのでした。
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