気がつくと私の身体には糸のようなものが雁字搦めにまとわりついていた
操り人形(マリオネット)のように私は見えない誰かに動かされ続ていたんだ

運命に動かされるのが怖い私は手足纏いなこの糸を反抗心で切ってみたら
私の身体は意思と影にくくりつけられているだけだった

私の身体はすぐにでも地に足がつかなくなってしまいそう

絡む絡む社会によって私はここにとどまっていられたのだ

私の意思は風にあおられ揺れに動いてしまって
今にも切れてしまいそう

気がつくと私の身体は冷たい風に閉じ込められていた
風に沿って周りに流されていくのが自由だと私は思いこんでいたんだ

私はみんなと同じ方向にしか進む事を許してくれない風を逆走してみたら
優しかった風は容赦なく私を叩いた

冷たい冷たい風が痛いくらい私に吹きつける

強い意思がきっと私には必要だったのだろう

もろくて弱い私の意思はすでに千切れて
あの人にはもう見放されてしまって、今にも壊れてしまいそうだ

壊レテシマウノ・・・壊サレル位ナラ自分デ・・・・・・

私は今にもきれてしまいそうな揺らぐ意思に手をかけた

笑えるほど私をつなぎとめる鎖は涙で錆ついていて糸も簡単に千切れ、残ったのは諦め

全てを無くした身体は下へ下へ落ちる、もう何も考えずに悩まなくていいんだ……コレガ本当ノ自由・・・?

ふと私は風に揺らぐ私をつなぎとめていた鎖にそっとふれてみた

泣いちゃうほどそれは冷たく、私を守っていたメッキもはがれ鎖はボロボロで

気がついたこれは私自身

鬱陶しい糸も今にもきれそうな重い鎖も執着する影ももういないのに
悲しいのはなぜ?

下に下に落ちていく私は誰かの声を聞いた

そして不意に私の手をつかんだ、やさしく差し伸べる暖かい手

その手からは赤い糸が伸びていた
その糸は絡みつきすっかり私を雁字搦めにまとわりついていた

赤い赤いこの糸は私を暖かく包みこんでいく

この糸は私の鎖よりもさらに弱くはかなげだけど

この想いは強く絡みつき、もう自分をみうしなうこともないだろう

切れそうでも、手足纏いでも、苦しくても、このまま縛られたままでもいいかな……

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風船

ちょっと長すぎたかもしれないのですが
歌詞のようなものです

閲覧数:168

投稿日:2011/10/29 03:25:45

文字数:912文字

カテゴリ:歌詞

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