【オリジナルマスター】 ―Grasp― 序章 【アキラ編】

投稿日:2009/08/31 21:42:49 | 文字数:3,396文字 | 閲覧数:235 | カテゴリ:小説

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マスターの設定で異様に盛り上がり、自作マスターの人気に作者が嫉妬し出す頃、
なんとコラボで書きませんかとお誘いが。コラボ相手の大物っぷりにぷるぷるしてます。

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というわけで、桜宮小春さん(http://piapro.jp/haru_nemu_202)との個人コラボです!
ぶっちゃけここまで人気が出ると思わなかった自作マスターのアキラですが、この子を
主体に書くことになるなんて思いもよらず……! 機会を下さった小春さんに感謝!

ちなみに、悠編のアタマにもいる(つ´ω`)と(・ω・春)ですが、見ての通り、
つんばると小春さんのゆっくりさんです。ほら、ちゃんとほっぺに名前g(ry

というわけで、野良犬だけじゃなくて自作マスターでもコラボることになりました!
自分の首を絞めるのは得意です!(ん? どこかできいたセリフ……

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白瀬悠さんの生みの親で、悠編を担当している桜宮小春さんのページはこちら
http://piapro.jp/haru_nemu_202

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ではでは、小春さんとつんばるのコラボによる新ジャンル(笑)のお話に、
どうぞお付き合いください。

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TEXT
 

オリジナルのマスターに力を入れすぎた結果、なんとコラボで書けることになった。
オリジナルマスターがメイン、というか、マスター(♂)×マスター(♀)です、新ジャンル!
そして、ところによりカイメイ風味です、苦手な方は注意!

コラボ相手は、かの純情物語師(つんばる命名)、桜宮小春さんです!
(つ´ω`)<ゆっくりしていってね!>(・ω・春)



*****



 突然の思い付きだったに違いない。
 もう今まで何度も、このメンバーで酒を飲んでいるけれど、こんな話が出るようなことはなかったから。
 けれど、よくよく考えれば、なぜ今までそういう話題が出なかったのか不思議だ。
 何気ない世間話のほかに、自分たちのVOCALOIDの調声や歌詞の内容、曲のつくりについて意見を交わしていた時に、いつものように酒に酔った状態の先輩は、突然こんな言葉を口にした。

「ねえねえ、アキラちゃんもVOCALOIDのマスターになってから結構たつよね?」
「そういえばそうですねー……」

 もう何ヶ月だろ、と、ひいふうみいと片手で数えてみるが、ようやっと片手で足りなくなった。自分でもびっくりする。私のマスター歴も長くなったものだ。
 横から、また元気な先輩の声が聞こえてくる。

「じゃあさ、アキラちゃん、一回ハルちゃんとコラボで曲を作ってみない?」
「……は?」

 突然のことに、呆けた声を出したのは、私だけではなかった。
 ていうか、勝手にハモらないでください。



―Grasp―
序章  アキラ編



 先輩は、赤い顔をしてへらへらと笑みを浮かべている。先輩、というのは、私がVOCALOIDを知るきっかけをくれた他バンドのキィボード奏者――黒部美憂さんだ。なんだかんだでいろいろと面倒を見てもらって、仲良くしてもらっているが、さすがにこの唐突な申し出には「酔っていますよね」と突っ込みたくもなる。しかし、先に口を開いたのは、美憂先輩の従兄弟――白瀬悠サンだった。

「なんで俺がこいつと?!」
「女の子を指ささないで下さい、ハルちゃん先輩」

 というか、女の子に限らずひとを指さすなんて失礼きわまりない、社会人として恥ずかしくないんですか――という小言をのみこんで、言いたいことはわかりますけれど、と添えると、悠サンは苦々しげな視線を送ってきた。この悠サンというひとは、美憂さんよりも先にVOCALOIDを購入していた、いわば私にとっては先輩の先輩にあたるひとだ。けれど、VOCALOIDの調声は美憂さんの方がうまいというのはどういうことなのだろう。
 ……なんて、そんなことは置いておいて。

「なんでハルちゃん先輩となんですか? 美憂先輩は?」

 どうせなら、3人でやる方が面白いと思うのだけれど。そういうきもちを込めて美憂さんを見遣ると、美憂先輩は、にかっと歯を見せた豪快な笑顔で、右手をひらつかせた。

「ほら~、アキラちゃんのとこのカイト君の初めてのソロ曲、手伝うとか言ってて結局全部ハルちゃんに手伝いに行かせちゃったじゃない? あの曲、すっごく良かったから、今度は手伝いじゃなくて、2人で協力して作った曲が聴きたいな~、なんちゃって」
「なんちゃって、って……!」

 そういえば、そんなこともあったな。と、他人事のように思い出す。
 ウチには、アプリ状態のVOCALOID MEIKOとVOCALOID KAITOがいる。今流行の筐体型じゃないのは、ひとえに私の経済状況によるが(ちなみに、美憂先輩も悠サンも、筐体型のVOCALOIDを複数所有しているマスターだ)。
 そのVOCALOID KAITO――かいとくんの初ソロ曲の調声中に、突然かいとくんの調子が悪くなって、どうしたものかと美憂先輩に応援を頼んだのだが、どういうわけか悠サンが家に来て、しかもどういうわけかこちらが何もしないうちに、かいとくんの不調は改善されていた。
 そういうわけで、実際悠サンは調声に手を入れていないし、曲のエフェクトを少し教えてもらったくらいなので、実質的にあれはほとんど私の実力なのだけれど……。
 美憂先輩も一緒の方が楽しそうなのに……と呟くと、相変わらずの笑顔がこちらを見ている。ううん、この笑顔にはなにか逆らえない迫力がある。……まぁ、先輩がそれでいいなら、いいですけれど。
 しかし、コラボという言葉にはこころ惹かれた。

「コラボか……いいかもしれないですね」

 横で悠サンが何か言っているみたいだけれど、気にしないで思考を進める。ウチのVOCALOID MEIKO――めーこさんは、こういったことにあこがれていたから、きっと乗り気でついてきてくれるに違いない。かいとくんの調声も慣れてきたし、めーこさんとのデュエットも様になってきた。ここらで他のVOCALOIDと組ませてみるのも面白いかもしれない。
 それなら、曲も今までとはすこし毛色の違ったものにしてみたい。とりあえず、私の得意分野――ベース中心のロック――は外そう。悠サンの得意分野――8bit系ポップス――も遠慮願おう。どうせなら、うんとメロディアスなものがいい。ピアノかストリングス、あるいは民族系楽器で作ればそこそこ落ち着いたものができるはずだ。……いや、民族系といっても、ラテンは外すけれど。
 そこまで思考が進んで、はと気づく。私は、鍵盤が苦手だ。ストリングスの経験も、聞く専門でしかない。やはり、キィボードを弾けるひとの協力は不可欠なのではないだろうか。それなら、美憂先輩の協力は必須だ。

「美憂先輩もちょっとは参加して下さいよー」

 調声とか実際の曲作りは私たちでやりますけど、やっぱり先輩がいた方が楽しそうですし。そう言った自分の声は、予想外に弾んでいた。

「そう? ん~…どうしようかな~」
「そうですよ、私もハルちゃん先輩も、鍵盤には疎いんですから」
「あー、たしかにアキラちゃん、この間初見で弾かせた時ボロボロだったもんねえ」

 先日のライヴの舞台裏で、美憂さんのバンドの新曲をすこしだけ弾かせてもらったが、楽譜が読めないわミスタッチが多いわで大変だった。あまり思い出したくないことなので、蒸し返さないでいただきたい。ここは話題を流すのが吉だ。

「……たぶん私とハルちゃん先輩だけだと、きっと和音で詰まります。どうせなら一緒にやりましょうよ」
「えー、でもさあ、そこを敢えてやるっていうのがいいんじゃないのお? ね、ハルちゃんもそう思うよねえ?」

 美憂先輩が悠サンに向かって言うが、反応が悪い。

「……ハルちゃん?」
「ハルちゃん先輩、どうしたんですか?」

 思わずこちらも口を出すが、それでやっと気づいたらしい悠サンは、なにか慌てた様子でこちらを見て――いや、どちらかというと目が泳いでいる。しどろもどろに、こそあどことばなど並べているが、いったいぜんたいどうしたというのだろう。
 というか、話聞いてなかったですよねあきらかに。

「ところで、ハルちゃん先輩はやりますよね? コラボ」

 すこしだけ苛立ちを含ませた声で言うと、呆れたような疲れたような顔で見られた。

「やりますよねって……。やる事は決定なのか」
「やらないんですか?」

 せっかくの美憂先輩のお誘いなのに。――まあやらなきゃやらないでもいいですけど、と言う前に、悠サンははあと溜め息をひとつついて、口を開いた。

「……わかった、やる。どっちにしろ、俺が何か言ってもアキラはやるんだろ?」
「それでも、ハルちゃん先輩が嫌だって言ったら、できませんから」

 とうぜんだ。先の美憂さんの態度、あれは「自分はあんまりかかわりたくない」という意思が見て取れた。言いだしっぺこそ、先陣を切ってやるべきじゃないのか――なんて、酔っ払い相手には無意味な論か。それなら、相手は不本意ながら悠サンしかいないのだから、美憂先輩の願いをかなえるにはこのひとが賛同してくれないと話にならない。
 ぽつりとひとこと、よかった、と呟いたけれど、その声には、すこしだけ別の響きが混じっていた気がした。
 でも、それが何かをたしかめるまえに、新曲のイメージがどんどん膨らんできて、そんな些細なことはすぐに忘れてしまった。

つんばるといいます。世の中のすみっこでしがないモノカキやってます。
MEIKOがすきです。KAITOがすきです。カイメイがすきです。

写真素材はサイズ・色調その他、改変自由のフリー素材です。お好きにどうぞ。
なにかが誰かの琴線に触れたらさいわいです。

⇒ブログ:http://phantomlake.blog58.fc2.com/
⇒メール:croak-crash【あっとまーく】hotmail.co.jp

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作品へのコメント2

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    コメントありがとうございますー!

    いえいえ、相手方のお二人とも、ご自分の連載やりながらなんで、むしろ向こうのが大変w
    ピアプロだと確実に新ジャンルだと思います(笑
    パソコン越しにめーちゃんとめーちゃんがお話は、あるんじゃないですかね!
    中身の入れ替え……! その発想はなかった。あくまでマスターメインなので、カイメイは
    ほどほどのところで自重しようかと思ってるとこなんですが……いやなんでもないです(ぇ
    いえいえ、コメントいただけるだけでうれしいですー!
    野良犬ともどもよろしくお願いします~

    2009/09/01 17:36:31 From  つんばる

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    ご意見・感想

    ちょwwコラボかけもちとかwwwだいじょぶですかwww
    不意打ちコラボに顔が緩みっぱなしです(笑)新ジャンルマス×マス!

    悠さんのKAITO&MEIKOは実体で晶さんとこがアプリだから…パソコン越しにめーちゃんとめーちゃんが喋ったり中身が入れ替わったり(KAITOとKAITOがとか)そゆこともありえますかね…!?ちょっとそっちのほうも気になりますw新しいカイメイの形を期待してみたり。いやほんと糞い妄想ですみませんorz

    好き勝手なことしかコメントできなくて申し訳ないです(汗々)それではまた次回作楽しみにしております。わっふー!

    2009/08/31 23:17:52 From  望月薫

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