人柱Alice 6
投稿日:2011/10/01 21:59:20 | 文字数:2,851文字 | 閲覧数:261 | カテゴリ:小説
ごめんなさい遅くなりましたミク編です。
まさかのリア充カップル完成……!?
自分で書いておきながら萌えますねこの展開…!ww
さて、彼が帰って来たようです。夢さん即時に対応!
そしてクオ君かっけぇ!ミクは…うん、私鏡音廃だから…うん。ww
「ミクさーん!」
「こっち向いてー!」
ここは学園内廊下。
そこで歩いていた美少女の名は初音ミクという。
容姿端麗、それに加え文武両道。正に完璧なのだ。
先ほどから聞こえる声援も全て彼女のファンによるものだ。
「えへへ、皆、ありがとねーっ!」
ミクが放ったウィンクに、その場にいた者たちは甲高い声を上げていく。
彼女は性格も良く、男女共々人気があり、その人気や自分の能力を自慢しているわけでもない。
彼女の周りは、「人気が合っていいなー」より、「お疲れ様」と思うものがほとんどだ。
だが彼女自身は―――。
「ただいまぁ……。」
疲れたなぁ、と自室のベッドに転がる。
「はぁ、皆々五月蝿いし……。今日だけで告白も3回。でも少ない方か……ま、ちょっと邪魔だし、ウィンクとかしただけであれだもん。騙されやすい人多すぎだよ……静かになってくれればそれだけでも十分なんだけどなぁ……」
利用できるからいいケド、そういってミクは眠りについた。
「おきてください、アリス」
「……んん?…ここどこぉ?」
眠りは見知らぬ少年に見知らぬ場所で覚まされた。
辺りを見回すと、なにも無い草原にいることが分かった。
「なかなかおきないのでこちらからこさせていただきました。さぁ、たって」
言われて立ち上がると、少年の身長の低さがよくわかる。
「さて、こんにちは。ぼくはゆめといいます。あなたには……」
「ちょ、ちょっと待って!……えっと、君、今「夢」って言った!?よね!?……そうだよね、これは夢だよね」
安堵の表情を浮かべる。
それに対して夢はハァ、と溜息をついた。
「いいえ、げんじつですよ。……では、たとえば、あなたのまわりで、ひとがいなくなったりしてませんか?」
「……んー、3年のメイコさんと始音先輩くらいかな?…って、君は知らないよね…」
「あぁ、そのふたりならあいましたよ。けんごうと、うたのうまいかたでしょう?しかし、ふたりはもういません」
「……え?」
剣豪と歌の上手い方……あの二人に当てはまる。
なんで二人を知っている?ここに来ている?いつだ?だけどもう居ない?
疑問が、ミクの頭で渦巻いた。
「まぁまぁ。そんなことより、ほんだいです。あなたはこれより、したいことをすきなだけしてください。かんたんでしょう?」
それを聞いたミクは、「したいこと」を考え出した。
「んー……あなたってここの支配人っていうか王様みたいな存在?てか、ここに人なんて私達意外に居るの?」
「いえ、ここにはしろはありますが、おうはいません。なのでもちろんぼくでもありません。あ、ひとならちゃんといますよ?まちがあるので。ぜんぶ、つくりものですが」
造り物なのは当然じゃないのか?なんてミクは思ったが、それより言いたい事があった。
「へぇ……。じゃあ、私、王になりたいな。全てが私の手の中にあって、人々からの人気も得られるけれど、顔を見せるくらいで、押しかけとかは来ないでしょ?色々と大変かもしれないけどね」
「………そうですか。いいですよ。あなたはじょおうです。ちょっとついてきてください、しろまでごあんないします」
夢のあとをついていくと、森の目の前まで来た。
さっきまでなかった気がするんだけどな……まぁいいか。「夢」と名乗るくらいだし、私を女王にさせようとする位だ。何でも出来ちゃうんだろうな、きっと。
そうミクは考え、自分で納得させた。
ふいに、夢が森に入るという前で立ち止まる。
「…………彼だ」
「へ?どうしたの、なにかあった?」
心配するように覗き込んできたミクを一瞥し、先ほどとはどこか違った、心からの笑顔で今まで来た道の方………ミクへと振り返った。
「ごめんなさい。すこしようじができてしまった。みちは、このもりをまっすぐいき、ぬけると、しろがみえます。そこへむかってください。あ、とちゅうでいばらのこみちがありますが、かならずとおらずによけてください。それでは、がんばってください、クローバーアリス」
そう言い残し、フッ、と夢はどこかに消えた。
「おぉっ、消えた……!…じゃなくて、あの子消えたら私一人ぼっちじゃん!てか、アリスって誰かな……?人違い?まぁ、王にしてくれるんだし………夢で、すぐ消えちゃうんだろうけど。じゃ、森に………げ」
森に入ろうとすると、そこには終わりが見えず、木と草が生い茂った道(?)が続いていた。
「これは結構歩くかも……頑張んなきゃ、ホントに」
前へ進もうとした、その時。
「……ねぇ」
「ふぇえっ!?」
「……そんなに驚かなくてもいいんじゃないかな、クローバーアリス」
級に話しかけられたら誰でも驚くに決まってるだろう、と思いながら振り向くと、そこには自分と同じ緑の髪の、とても整った顔立ちの青年が立っていた。
目測だが、年齢も同じくらいだろう。
これなら、タメで話しても大丈夫そうだ。彼もそうしてるし。
「……クローバーアリスって呼んだ?それって私?」
「うん、君。俺は元クローバーアリスだったから」
彼に対し、ミクは今まで自分に寄りついてきた人たちには無いものを感じた。
「えっ……と、その元クローバーアリスが何の用、かな?」
ナンパ?……って、んなわけないか。こんな所では無いよね。そんなの、きっと。
「え――っと……あ、道に迷ってるんじゃないかなって。森に入ろうとしてる所でしょ、君。」
「それは夢さんに言われたの。この先に、私が望む場所があるの」
「………町?それとも城?あ、今茨道なら通らない方がいい」
今は茨道を通ってはいけないなら、昔はよかったのだろうか?…関係ないか。
「あ、城だよ!……それまでの道、知ってるの?」
「うん、分かるよ。……案内しようか?」
「えぇ、頼むね。えぇと……名前は?」
「………ミクオ。クオって呼んで」
「あ、私はミク。クオって呼びやすくていいね。なんか私と名前似てるし。…じゃあ、連れてって、クオ君」
その声にクオは優しく微笑むと、前を歩きだした。
ミクは、その笑顔に頬が熱くなるのを感じた。
(え?えっ?何?すっごい……胸がドキドキしてる……)
これは、恋というものだろうか?
されるばかりで、自分からしたことのない恋とは、これか…?
まさか、彼が相手とは。胸はまだ高鳴っていた。
俗にいう「一目ぼれ」というやつだろうか?……何か違う気がする。
顔がかっこいい人も、性格のいい人もたくさんいた。その中で、私は彼が好きになったのか…。
「むぅ……。」
「ん、どうしたの?」
「え、いや、なんでもない……ごめんね」
「なんで謝るのさ。……まぁいいや」
彼がこちらを向くたび、鼓動が速くなる。
ミクは、彼の事にも、そしてこれから起きることにも、心躍らせていた。
作品へのコメント2
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ご意見・感想
あぁ、ここにもリア充が…((殴
カイト先輩(´ノω;`) 今から先輩に会いに行くからね!待っててね!((やめれ
クオはおとなしいクールちゃんだねwミクの気持ちわかるぞ!そりゃあ惚れるよなw
アストリアwwクオならいいのかwwミクに惚れてもいいのよ?リンちゃんのことはうちに任せt((
彼…だと!?まさかカイトが帰ってきた!?((もうカイトは諦めろ2011/10/02 10:05:34 From シベリア
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メッセージのお返し
このリア充カップルなら大好きだ!((((爆
カイトはもう諦めろ、シベリア!もう何処にもいないんだ……!ww
そうだね、この話のクオはクールちゃんだよんww惚れて当然なんだよ、ミク!!
だってクオかっこいいもん!!レンには劣るがな!
誰がミクに惚れるか!((((ごめんなさい
リンちゃんの事はじゃあ間を取ってうちが……((((((ぇ
だからwカイトはwあwきwらwめwろwww2011/10/02 10:55:24
アストリア@生きてるよ
オススメ作品10/28
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君の神様になりたい。
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廃墟の国のアリス
廃墟の国のアリス
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BPM=156
作詞作編曲:まふまふ
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廃墟の国のアリス
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オズと恋するミュータント(前篇)
ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓ 前のバージョンでページ送りです。
オズと恋するミュータント(前篇)
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エイリアンエイリアン(歌詞)
ゆれる街灯 篠突く雨
振れる感情 感覚のテレパス
迷子のふたりはコンタクト
ココロは 恋を知りました
タイトロープ ツギハギの制服
エイリアンエイリアン(歌詞)
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HAPPY TIME!!
ねえ 聞こえているでしょ?
ほら 僕のトキメキを
ずっと前から君の事が大好きなんだ
さあ 扉を開いて
ぎゅっと 握り締めるの
HAPPY TIME!!
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ブラックペッパーナイト/短編
夜を胸いっぱいに吸い込む。季節は冬が近く、空気は冴え渡っている。
明日には地下へ向かわなければならない。この星ほどの夜景を後にして。
ギラギラした夜景と天空の月光が、星を食うように光っている。
高層ビルの上から見る夜景って言うのは、「沈み込みたくなるような衝動」を起こさせるものだ。
「何かお願いしてみたら?」と、彼女は言う。「最期の願いくらい、叶うかも知れない」
ブラックペッパーナイト/短編
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【応募作】FANTE
廃ビルの群れ 墓跡と何が違うのだろう
憐れむ野次馬 足を引っ張る
二人で励まし続けれたら
然らば永遠よ 君と共に
振り返っても道は 泡沫
【応募作】FANTE
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Butterfly Tears
偽りの想い抱き
闇に佇む影
ただ一人
進み行く後姿
それはマコトかマヤカシか
Butterfly Tears
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Introduction
Hello there!! ^-^
I am new to piapro and I would gladly appreciate if you hit the subscribe button on my YouTube channel!
Thank you for supporting me!!
Also I will try to make my own work :D
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Introduction
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オズと恋するミュータント(後篇)
6.
出来損ない。落ちこぼれ。無能。
無遠慮に向けられる失望の目。遠くから聞こえてくる嘲笑。それらに対して何の抵抗もできない自分自身の無力感。
小さい頃の思い出は、真っ暗で冷たいばかりだ。
大道芸人や手品師たちが集まる街の広場で、私は毎日歌っていた。
オズと恋するミュータント(後篇)
鏡音かっこ可愛いよ鏡音!オススメはイケレンとツンデリンだn((聞いてねえ
↓ブログお引越ししました
http://ameblo.jp/kagaminethion/
そしてつぶやきツウィットァー((ネイティブ @asutoria02
アイコンはお友達のゆーちゃん(てほあ)に描いて頂きました!!
ヲタってしまっている鏡音廃の中学生です。
インドア派、外が嫌いなダメ人間。夜行性。そして変態。
リンレンが…かわいいお―――hshsしつつmgmg((
ヘタレとクーデレに萌える今日この頃。腐ってなんか…いるよ!((ぇ
メッセ、フォローなどなど本当に有難うございます!
お友達になってくださる心の大きな方はメッセ等よろしくお願いいたします。
小説でのリク、アドバイス等あればお気軽にお願いします!
千葉県在住、まだまだ未熟ですがDIVAアーケード厨!
一応女ですww誕生日は4・30!春…ですね…ww
ボカロカップルと言えばクオミク、クオレン←、リンレン、ミヤレン(((、ミヤグミ、カイメイ、リトレカ、テトテド…ほかにも沢山思いつきますが、がくぽは孤独w、ルカ様は孤高であってほしいです。ビバクールビューティー!
レンミクなんぞ認めん!ミヤリンもだ!だがクオリンは認めるww
ルカ様は、ルキとならおk!むしろくっつけこの野郎(((タヒ
最近はクオグミとか増えないかなーなんて思ってみたりw
と、いうふうに妄想が大好きなksですが、どーぞよろしくお願いいたしやす。。。