(A)錆びついてた錠前(かぎ)を
たやすくこじ開けて
硝子(ガラス)の靴と風簫(はこ)を手に
泣いてるきみに　寄り添って

(B)ことり、瞳とじて
唄えなくてもいい
鐘(おと)は響(な)りつづける
浅いゆめだけれど

(C)透明に　淡く　煌めく
石を鏤(ちりば)めたみたいに
水晶(グリッター)　見上げ　紺瑠璃
星くずの雨　ふりそそぐ

(S1)涙(あめ)にぬれた瞳
そのなかにみつけた
一粒の星(ひかり)が
綺麗で、いとしくて

(A)氷(い)てついたこころ
たやすく融けおちて
扉越しの世界を背に
眠れるきみに　寄り添って

(B')鼓動聴こえる距離
風簫(はこ)が唄いつづけ
重なり合う心音(おと)に
微笑(はな)が零れおちる

(C')刹那(いっしゅん)に　甘く　綺羅めく
蒼い少女人形(コッペリア)みたいに
駆けぬける空蝉(とき)の向こうへ
きみはまた紡ぐのでしょう

(S2)もし、いつの日にか
きみに逢えるのなら
ただ、だきしめるから
――「忘れない」

ライセンス

ren.×D.C.(ランドルチェ)

水影つばき

D.C.シリーズ二部作完結編。

透明にきらきらした甘くてきれいなものをかこうとしたらこうなった。(どーん)
普段と違うことするとこうなるんですねわかります！

いつでも何処でも(最後の行以外は)三拍子やら三連符やら変拍子やらを入れられるように(変拍子はわかんないですが；)、全部の行が三の倍数の字数になっています。
アホにはならないでください。(ネタ古い)

ピアノとかハープシコードとかグロッケンみたいなもので透明感きらきらー、とか思ってみたり。
前奏or後奏でオルゴールかなー、とか。

…なんて素敵な皮算用。笑