『送り灯』(おくりび)


彼岸に咲いた愛(めぐ)し華に
添えようとした己(おの)が命
誘(いざな)う様に霞めた声
振り向けばそこはー…

一頻(ひとしき)りの雨の後で流れてゆくは
狂い散る歳月の覚束無い日々
昂(たかぶ)る願いも虚しく空に閉ざされ
年に一度の逢瀬さえ叶わぬ夢

凝(こご)る視界に刺した刃(やいば)は
何も変えることはなくただ沈みゆく

彼岸に咲いた愛し華に
添えようとした己が命
泣き崩れては子供の様に
蹲(うずくま)り眠る
ふと思い出す情景に在る
懐かしの笑顔はもう遠く
誘う様に霞めた声
振り向けばそこはー…


夕暮れの祭囃子に紛れて独り
繋いだ手の熱さを仄(ほの)かにくゆらす
永久(とこしえ)に刻むこの誓いと後悔は
等しく在り続けて消えることはない

暴き 隠され 塞ぐ記憶は
何が変わることもなくただ胡乱気(うろんげ)に

送り出された牡丹棺
飾られてるはあの日の嘘
終(つい)ぞ慰む暇(いとま)はもう
漂い潰(つい)えて
夜空彩る大輪の灯(ひ)
その姿 愛し華に似て
凍てついていた歩み 進み
届いた祈りはー…


彼岸に咲いた愛し華の
中に眠るは木霊の精
歌い廻(めぐ)らせあやす様に
添えられた笑顔
ふと思い出す情景に在る
懐かしの貴方はもう遠く
この世ではもう逢えぬのなら
来世を信じて
この両手から送り出した
夜空を飾る大輪の灯
轟く様に響いた明日(あす)
此処に辿り着く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

『送り灯』

和風系にやられたwww
速攻で色イメージが出来上がる、赤とくすんだ灰色に黒
そこに映える花火や灯籠の情景
闇に仄かに差す光のイメージがどちらかというと強い
あらすじ語り出すと小説並みに長くなるから敢えて省略で m(_ _)m
むしろ自由に妄想してくださいっ

2013/02/02 21:00 (初出)


(過去記録)
http://piapro.jp/t/lcaj
巡音ルカ
投稿終了(選考落ち)

閲覧数:57

投稿日:2013/02/02 22:05:31

文字数:607文字

カテゴリ:歌詞

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