夕陽と共に
かわいた空気に
カラスの鳴く声
あなたの背中は蜃気楼のように消えていく
湿った手のひら
夕陽が照らして
最後の言葉は脳裏に焼き付いた
二人は大人になって
世界を理解してしまう
君の手を離したその時
光を失うように
思い出も描いた夢も
地面に吸い込まれて消えていくような気がした
小さな澱みを
夕陽が照らして
あなたの足元 赤く染めていた
進む世界は二つに分かれて
光は闇に飲まれていく
君の手を離したその時
光を失うように
思い出も描いた夢も
地面に吸い込まれて消えていく
最後まで分からなかった
あなたの心の声が
カラスたちの飛びたつ音に
重なりこの街に消える
夕陽と共に
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