つめたいまちのおんなのこ

高架下、潜む黒い感情に名前が付くなら、少しは楽になるかな
どうしたって消えない後悔すら、もうわたしの脳裏で静かに眠っている

どれだけ世界を呪っても、歯車は回り続けた
わたしのこの手はふたつも要らないよ
眼に映る憎悪が隠せないのならば

この街で呼吸を続けるだけの日々を、ひとつのいきものが
孤独の底、曖昧な空気の中、笑って歩いていく
遠く霞んだ明日はもう、わたしの失望を餌にして
笑って、泣いた ひどく冷たい街で

高架下に棲む黒い情動に名前が付くなら、少しは楽になるかな
どうしたって見えない来者すら、もうわたしの背後で息を殺している

どれだけ世界を呪っても、この掌は空のまま
わたしのこの眼はふたつも要らないな
視界のどこにも神はいないのだから

この街で呼吸を続けるだけの日々が、失望で色づいて
わたしが浴槽に溺れていくことを笑ってくれないか
遠く霞んだ明日はもう、わたしの網膜に届かないんだ
こうして、ひとつの悲劇が終わっていく

乾いたこの眼には、救いの無い世界さえ映らないのに
わたしはこうして光が差すのを待っている
未来はどこにも無いことをわかってるのに

この街で呼吸を続けるだけの日々を、ひとつのいきものが
孤独の底、曖昧な空気の中、笑って歩いていく
遠く霞んだ明日はもう、わたしの失望を餌にして
笑って、泣いた ひどく冷たい街で

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

つめたいまちのおんなのこ

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投稿日:2017/05/15 18:39:02

文字数:590文字

カテゴリ:歌詞

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